植物園協会さん 子どもと自然 研修 | 心と体と学びをはぐくむ園庭を

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こんにちは。園庭研究所の石田です。

公益社団法人 植物園協会さんで、子どもと自然について研修をさせて頂きました。参加してくださった方々は、植物園で、学芸員や研究者、インタープリターとしてお仕事をされている方々です。

植物園では近年、幼児期の子どもたちの来園が非常に増えて来ているそうです。そして、植物園の役割のひとつである'教育普及活動'でも幼児期について考えて行こうとのことで、ご依頼を頂きました。

今回は、以前から子どもと自然についての研修をご一緒しています千葉県立博物館の林浩二さんと一緒に研修内容を考え、案を考えるワークに加えて、参加者全員で意見交換しながら案をさらに高める時間を持ちました。

 

写真は、植物園での幼児向けプログラムをグループに分かれて考えられている様子です。

植物をご専門とされる方々だけあって、とても興味深いプロジェクトテーマがたくさん出ていました。

例えば、「お花を食べよう!園内散策をしながら食べられるもの探し」「冬の植物園で宝物探し」「どんぐりというどんぐりはない」です。

下の写真は、各グループでプログラン案を発表した後に、会場の全員で、良いと思った点・疑問点・改善点を伝え合い、その意見交換を元に案についてさらに考えられているところです。


 

参加してくださった方々からは以下のようなご感想をいただきました。

・生き物とのつながりを意識してあげると、幼児期の子たちにも様々なことを伝えられるのかと、講義を聞いてパッと頭に浮かび参考になりました。戻って、園児、小学校低学年向けのプログラムを考案できそうです。

・子どもに対する教育普及は今まで専門的に取り組める環境がなかったので、このような機会をいただけてありがたいです。手に届く範囲での教育がもっとも大事なのかなーと思うので、勉強しておかないとなと思いました。身近な自然に触れられる機会を提供できるようにしたいけど、こちらの人的な苦労なども考えつつ、ムリなくやれるといいなーと思います。

・ずっと学びたいと思っていた分野が植物園協会で実現しました。本当にうれしかったです。保育園、幼稚園、小学校・・・それぞれの先生との交流ができると、現場と現場(?)の本当に求めていることと本当にできることのすり合わせができると今日感じました。「子どもの言葉は絶対に落とさない」大切だと感じました。スケジュールや内容のおしつけを大人の事情で進めていることを自覚しました。

・幼児期教育と言われると漠然としていて、難しいなと思っていましたが、今回の講座でポイントを押さえながら子どもと向き合うようにすれば良いのかなと思いました。企画立ても様々な意見を聞けてとても勉強になり、今後、プログラムに参考になるアイデアもあって良かったです。子どもが無邪気に出してくるものにもしっかりと反応しようと思います。

・子どもに対するプログラム作成に際して、何故必要かと、何をやったら効果的かを考える下地となった。やる必要性をより強く感じることとなった。

 

保育・幼児教育の現場で働かれている先生方と研修などでご一緒させていただくと、「自然についての知識を深めたい」というご意見をよく伺います。

また、私も参加させて頂いています東京大学園庭調査グループの調査でも、自然について取り組んでいる園では専門家のサポートを得ながら活動している様子が伺えました。

自然については、足元の自然から、子どもと一緒に楽しみながら調べていただくのがベストなのですが、やはり敷居が高い部分もあるかと思います。

そう考えた時、上のご感想で書いて下さっていますように、植物園のような専門の方と連携しながら、どんな体験をしたいか、どんな風に伝えて行くかなどその子どもたちに合った方法を模索してけると良いのかなと思います。

園といろいろな機関が連携しながら、子どもたちの育ちを支えていけるといいですね。^^

 

園庭研究所 代表 石田佳織

お問い合わせ: 電話:080-2381-8611  /  メールを送る

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