予約をとってからこの日のことを考え続けていた。


MSE手術という上顎になにか刺す手術のために上顎拡大装置を除去するのだ


逆にいえばMSE手術をしなければ上顎拡大装置は意味がない。

私は何の意味もない超苦痛の上顎拡大装置を2ヶ月入れ続けていた。



おかげさまで少しはなれたけど

サービス業の私は慣れても滑舌が悪くてものすごくストレスだった。


その装置は今後ずっと着け続けるという。3年とかだろうか。


その装置が三日間外れるのだ。

食べたものが全部吸収される、あの上顎拡大装置が。



何を食べようかずっと考えていた。その間は仕事も休みにした。



スキップしたい気持ちを抑え

病院へと向かう。



上顎拡大装置はものの10分で外れた。


少し痛かったが、こんなに簡単に外れるのかと思うほど一瞬だった。




「青ゴムをいれますね」




青ゴム?


私が最も恐れているあの青ゴムを




いや、まて、

でも拡大装置で既に歯の間に隙間はあるので

言っても痛くないのではないか






甘い。

その夜にはジンジンいたい


青ゴムの本気は豆腐を噛むのもいたいのだ




食べ物を全て吸収する上顎拡大装置が外れたら



私はピザーラの期間限定のエビマヨを食べたかった。

今後3年分味わえない上顎をつかって




なのに、、、青ゴムをいれられた辛さを

誰がわかってくれようか。
今日はインスタントラーメンをぐずぐずに煮たものと
夜はネギトロ丼をたべた。

全部噛まずにそのままのみこんだ。