おすすめ本と紹介されているのを見て購入。

場所取りとか運とか、タイミングって大事だよなと、サブタイトルに魅かれて、読んでみた。

 

読んでみたところが、目の前の仕事を漫然とこなすだけではダメだと危機感を持てた。

自分の希少性を高める仕事かを意識して働きたいと感じた。

「希少性」、「一万時間の法則」「創造的無能の演出」などのキーワードは、日々、ついつい目の前の仕事をこなすことでいっぱいいっぱいになっている自分に、今までと異なる仕事との向き合い方を提案してくれるもので、新鮮だった。

 

生成Aiが浸透してきている今の世の中で、従前の物事を高速で処理する情報処理力だけでなく、情報編集力を高めて、「仕掛ける側」「ルールを創る側」に回り、自分の時給や仕事の付加価値を高められるようにしたいと気持ちを新たにできた。

 

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・実際、「どうしてその場所に居座るかなあ」と思うような「場所取り」をする人がいます。「そこに陣取ると、手間ばかりかかって肝心のスキルが身につかないよ」「その昇進をしたら、あなたの良さが殺されてしまうけど……」と言いたくなる人です。

・「場所取り」とは、「どう生きるか」

・今は時給3000円~5000円の「上質な普通の仕事」をしていても、じっとしている

と、やがては限りなく時給800円に近づいていきます(もちろん、インフレが加速し、労働力の需給が逼迫して最低時給が2000円になることも考えられますが、最低レベルであることに変わりありません)。

いっぽうで、時給8万円のゾーンに向かうこともできます。そのキーワードこそ 「希少性」。希少性は、仕事の成功だけを意味するわけではない。

 

・仕事の値段は何によって決定されるのかと言えば、とてもシンプル。需要と供給のバランス。需要が大きくて供給が少なければ当然、価値は高まる。

需要の増える分野で、供給が少ないところを狙うこと。逆に、誰もができること、みんなと同じ方向に行くほど担い手はたくさんいますから、価値を失います。

どの方向に進むべきかを考える時に意識すべきなのが「希少性」です。

 

・「いやいや、希少性を持たなくたって、会社員として長く勤めていればなんとかなるだろう」。そう思っているなら、大きな落とし穴がある。

それは、45歳以上になると「賞味期限切れ」のリスクが高まってくることです。

 

・会社の寿命が短くなっただけでなく、事業のライフサイクルが短くなり、 自分の仕事寿命のほうが長いという逆転現象が起きている。

こうなると「寄らば大樹の陰」は通用しません。組織に所属していても、「頼れるのは

自分の能力しかない」という覚悟が求められます。

自分のポジショニングを戦略的に考えなければならなくなった。

「そうはいっても、何から始めればいいのか・・・・・・」

そう感じている人も少なくないでしょう。 そこで私がおすすめするのが、組織内「自営業者」という意識を持つこと。

まず、会社で仕事をする上でのマインドを変えましょう。 会社に雇われていることは事実ですが、雇われていると考えない。自分自身が、自分を雇用していると考える。 会社員であっても、自営業者のつもりで会社と接するのです。

 

・プロフェッショナルとして高い付加価値を出し、その対価をもらっているという感覚を持つわけです。

もう1つ意識することは「プロ」になることです。

自分はこのスキルや技術でプロになるんだ、という分野を1つ決めましょう。

ここで言う「プロ」を定義すれば、それは「結果を出せる人」のこと。

もうすこし詳しく言えば、自分がマスターしたスキルで結果を出せる人です。結果を出せば、通常は結果に応じた報酬が得られますから、稼ぎに反映されるはずです。だから、「プロ」とは「自分がマスターしたスキルで結果を出し、稼げる人」のことを言います。

・プロになれる十分条件が、「1万時間以上の練習量」です。

自分が決めた分野に1万時間を投じて「練習」するのです。1万時間をかければ、どんな人でも、どんなことでも、必ずマスターレベルに達することができます。

たとえば、ビートルズも突然スターになったわけではありません。下積み時代に、ドイツ・ハンブルクなどで1日8時間以上、1200回のライブをこなしていたそうです。8時間×1200回=9600時間です。

マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツも、パソコンの黎明期にプログラミングの魅力に取り憑かれ、1万時間以上取り組んだからこそ、起業できた。

音楽家もスポーツ選手も、プロになった人はみんな1万時間以上、練習していました。

この「1万時間の法則」は、自分には特別な能力はないと思い込んでいる多くの人に勇気を与えてくれます。誰でも1万時間を費やせば、マスターレベルの技を身につけられると証明しているのですから。

「1万時間」と言うと、途方もない時間に思えるかもしれませんが、1年のうちに会社にいる200日間、1日8時間を投じたとすると約6年間。1つの仕事に6年間携われば、その仕事についてはマスターレベルに達するというわけです。

 

「“創造的〟無能」の演出です。自分が力を十分に発揮できるポジションに留まり、それ以上昇進させられないようにすること。欧米では、部長や役員への昇進を断り、現場に留まりながら年俸や条件を上げさせるケースは少なくありません。

 

・社会貢献度の高いミッションであればあるほど、力のある人が助けてくれます。

 

・奈良でハイエンドかき氷マシンが生まれた理由

その地ならではの価値に気づけると、面白い「場所/ポジション」が見えてきたりしま

す。その1つの例として、奈良で生まれた1台350万円のかき氷マシンがあります。

近年、かき氷がブームになっていますが、その背景には氷がサクサク削れるようになったハード面の技術革新や、かき氷にかけるものが多様になったソフト面の進化がある。

そのようななかで2020年秋、かき氷界のフェラーリとも呼ばれるマシン 「himuro」

が誕生しました。価格は1台350万円(税別)、常識外のハイエンドマシンです。

発祥は奈良。理由はシンプルで、東大寺の門前にある氷室神社は「氷の神様」を祀り、氷柱などを奉納する「献氷祭(けんぴょうさい)」が行われるなど、かき氷の聖地だからです。

約1300年前、聖武天皇に献上する食物を氷によって保存した氷室が、奈良にあります。

すでに氷が商品として売られていたのです。 清少納言は『枕草子』で「あてなるもの(中略)り氷にあまづら入れて、あたらしき金鋺に入れたる」(池田亀鑑校訂「枕草子』 岩波文庫) と表現しています。

 

・40代の3歩目では、もう1万時間かけて三角形の頂点を作っていきます。

三角形の頂点ができると、それまでの線が面に変わります。「キャリアの大三角形」が

あなたは100万人に1人の存在になっています。社内でも転職市場でも、最強の武器は、あなたの希少性になるでしょう。

 

・成功は移動距離に比例する

 

・「渦巻き」をつくる。多くの人が集う、新たな「場所取り」です。

ただ、短期間の滞在では「場所取り」にはなりません。渦巻きを作るようなコミュニティを作ったり、地元の人を巻き込んだりするような取り組みができないからです。最低でも年間30~50日は必要です。 30~50日居座れば、渦巻きのコアができる可能性が高い。そこから地元の人との新しいコミュニティを形成していくわけです。

 

・信用される人の10カ条

①挨拶ができる

②約束を守る

③古いものを大事に使う

④人の話が聴ける

⑤筋が通っている

⑥先を読んで行動する

⑦他人の身になって考える

⑧気持ちや考えを表現できる

⑨潔さがある

⑩感謝と畏れの感覚がある

 

・保守的な官僚や仕事のできないビジネスパーソンは、物事を高速で処理する情報処理力は高くても、情報編集力が欠如しているケースが多い。

私が40年以上にわたる社会人生活で観察した結果、総合力として情報編集力の高い人の特徴は、次の2点です。

①「遊び心」があって、イマジネーションが豊か

②「戦略性」がある

この2つを満たしている人は「仕掛ける側」に回れます。

先にも触れた「仕掛けられる側」 「ルールを守る側」ではなく、「仕掛ける側」「ルールを創る側」に回れるのです。

そして、この2つは「仕事ができる人」「打つ手が当たる人」「予測が的中する人」 「人望がある人」「リーダーシップのある人」「マネジメントがうまくいっている人」「業界のイノベーターとして周囲に認められている人」「実際に社会を動かしている人」「運が良いように見える人」「自分の人生を主人公として生きている人」に共通する特徴でもあります。

 

・40代になったら、気に入った1つの店に100回通ってお店を育てるくらいの気概が必要。

 

・運がいい人、運を引き寄せる人には共通の習慣があります。

それは、すばやく行動を起こし無限に修正していくこと。

1日に1回の行動しかしない人と、100回行動 (修正行動を含む)する人を比べてみま

しょう。もし、幸運がみんな平等に100回に1回配分されるとしたら、前者は幸運が巡ってくるのに最大100日かかりますが、後者は1日目にして幸運が訪れることになります。

 

・「自分は運が良い」と思えば、そのような思考回路が開かれ、運が引き寄せられるからです。

 

・「アバターを買う」こと。これは、自分にできないことしてくれる人を支援することです。「アバター」とは、自分の代わりに行動してくれる人。 アバターをたくさん育てることで、その人たちが戦っている場に、自分も間接的に参戦できます。言わば「代理戦争」を通じて、社会貢献できるのです。