特別養子縁組のその後 | michiruの書斎

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年を取って、初めて分かることは多い(68歳)
 表現は、1に、事実にもとづき、2に、論理性があり、3に、人を幸福にするものでありたい(69才)。私の人生にはに浮き沈み、紆余曲折があった。だからと言って、どれが幸福で、どれが不幸だと言えなかった(70歳)。

  7月14日午後11時から、NHKEテレ②で、実子に恵まれないため、乳児院に収容されていた2か月半

の女児を引き取って育て、家庭裁判所の経過観察を経て、特別養子縁組決定を受けた中年夫婦とその

養子の生活記録を放映していました。

 私は、かって家庭裁判所調査官として、特別養子縁組事件を20件近く調査しましたが、縁組当事者の

その後を見るのは初めてで、興味津々でした。

  養親の中年夫婦は、元気で親身になって娘になった養子を世話していました。家庭教師も付け、養子はクラスで1番の成績になったとも。

 難しいのは、「養親が、実の親ではない、実の親は別に居た」ということを、いつ、どのように説明するかということです。そそうしたことで、、養子は家出してしまい、暫く帰りませんでした。2,3か月後帰った時には、出稼ぎ中のタイの若者の子を身ごもっていました。

 その後の展開は、養親の意向により、身ごもった子の出産し、若者も同居しました。

 寛容と忍耐をつらぬいた立派な養親であればこそ、養子が如何なる状況にあっても、冷静に対処して来られました。

 

 

食べることすらままならず養育能力は殆どない実親方と裕福で知的レヴェルも高く人柄も立派な養親方とはその暮らしぶりは全く

対照的で、申し立てはすべて認容されました。養子の知的能力、健康など相応のデータを取りますが、これが劣っているにもかかわらず、折角恵まれた子だからと些かも揺るぎない覚悟を示してくれた養親もあります。