私は病気のため、10年前の1995年7月に、60歳の定年を待たず55歳で退職した。元気なら、当然続いた仕事であり、悔しいのと後悔の念で数年間落ち着かなかった。その間、何をして過ごしたか、全く思い出せないが、5年前、長男との何気ないやり取りが元で、パソコンを買った。それまでは、パソコンは難しくて自分には縁がないだろうと思っていたが、嫁がまず手ほどきをしてくれ、丁度良い時期に市のパソコン教室があり、一連の初心者講習を受け、メール、インターネット、ワード、エクセル、デジカメなどを一通り理解した。しかし、レパートリーが広く滅多に使わないエクセルなどは殆ど忘れている。一昨年(2003年)の12月から、地元のホームページ「@しんしろ」が記事の連載を募集していたので、応募し「教育と子育てについてのエッセイ」と題して書き込みを始めた。ところが、その記事はテーマ以外の例えば私の好きなバレエ鑑賞のレポート、自分史的なことも書き込んできたため、記事が複雑錯綜し、読む人が混乱するし、内容の進展が捉えにくいなど欠点が目に付くようになった。今夏、どうかにかならないかと思っていた矢先、ブログのあることを知り、少々嗜んでいたが、9月17日5本のブログを立て、更に10月9日整理用に1本を追加した。
合計6本のブログのテーマは次のようである。バレエ・ダンス鑑賞記
Focus Ⅱ:ニュース・バラエティ
自分史:わたしの歩んで来た道
初孫成長記
教育と子育てについてのエッセイ Ⅱ
テーマ別自分史:ある中高年男性の軌跡(上記自分史の並べ替え)
殆どの人はブログは1本だけしか立てて居ないと思う。これでは、心の赴くままに書く雑記帳に過ぎない。>ま、それはそれで本人がよければ、良いのだけれど、ひとつのテーマを掘り下げたり、発展させることはほぼ不可能である。今、私にはLeoという2歳の初孫があり、唯一の趣味と言えるバレエ鑑賞がある。そして65歳になって、自分の人生を回顧し総括してみたい。中でも、バレエは人の身体による刻々と変る究極的な美的表現であり、人が最も輝く時である。そのほか、エトセトラがあり上のようなテーマを立てることにした。
パソコンのお陰で、かってのように紙の上に消しゴムを使いながら文章を書いたのとは大違いで、瞬時に推敲可能な機器により作文能力が格段に進んだ。特にブログは、仕上がった文章でも、後日どのようにでも変更可能で、気軽に書き込める。創作活動が一部の特別の人のものに限定されて居たのが、一般の人々も広範に加わり、プチ作家・詩人・評論家・エッセイスト等になれる時代がやってきた。
こうした時代にあって、ブログは有効な自己表現の手段であり、その活用に取り組んでいきたい。