田川市のNPO法人 田川ふれ愛義塾(TFG)に視察・研修にいってきました。

 田川ふれ愛義塾は、全国に103ある更生保護施設の一つで、ほとんどが成人対象の施設ですが、TFGは、全国にも数少ない少年対象の保護施設です。(少年対象の保護施設は、ここのほかに愛知県、大阪府にしかありません)
 また、TFGは、女子も受け入れており、女子を受け入れる施設は、全国でもここの1か所のみです。
(TFGの定員30人のうち、8人が女子で、14歳から22歳までの方々がここで生活をしています)

 更生保護施設というのは、犯罪をした人や非行のある少年の中には,頼ることのできる人がいなかったり,生活環境に恵まれなかったり,あるいは,本人に社会生活上の問題があるなどの理由で,すぐに自立更生ができない人がいます。こうした人たちを一定の期間保護して,社会復帰を助け,再犯を防止するという重要な役割がありますが、
世間では、まだまだ知られていません。。
 民間でこのような活動を行うというのは、大変珍しいことで、 理事長は、工藤 良さんという方ですが、ご存知の方もたくさんいらっしゃると思います。

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ご自分の思いを熱く話していただきました

 工藤理事長は、ご自分の体験(暴走族、覚せい剤など)を振り返りながら、更生保護への思いを熱く話されました。

 工藤理事長によると、福岡県の更生保護活動は、全国でも一番進んでおり、10年先を歩いているとのことです。でも「更生保護」という認知度はまだまだ低く、少年院や刑務所を出た人の再犯防止のためには、社会全体で考えていかなければならない、社会全体で見守っていかなければならない、決して他人事ではないと力説され
ていました。

 毎年7月に「社明運動(社会を明るくする運動)」で、啓発を行っていますが、世間のみなさんの認知度は、まだまだと私も感じています。

 それと工藤理事長は、現在の「更生保護事業」は、保護司の善意に頼っているという現実があるが、このような事業は、国がきちんと制度を整備して、魅力あるものにすべきと言われていました。私もまったくそのとおりだと思います。

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更生保護施設 田川ふれ愛義塾