きまぐれな小説
Amebaでブログを始めよう!

人間観察 ①

きっとそうだ!!!

「衝動的に何かが起こるんだ、」

声にはならなかったが

自分に言い聞かせるように叫んだ、

その瞬間自分の鼓動が早くなってることに気づいた。

自分の席から時計が見える

「9時5分・・・・・・」

そろそろみんなが出勤してくる時間か、、

うちの会社は9時30分朝礼なので朝は遅めだ、

時間の経過に比例するように

緊張感も高まってきた、、

緩やかな時間を刻む秒針が

羨ましく思えた。




今日はいつもと違って例の5人以外には挨拶すら

まともじゃないだろう・・・





「おはようございます~」

来たっっっ、、まずその中の一人が笑顔というか

少し眠そうな感じで話しかけてきた。

田谷だ、、




こいつは会社の野球を一緒にやってるおかげで

時間を共有することが多い、

人懐っこいのが特徴だ、

5人の中では一番短気でカッとなることが多い、

短所という観点でしか人を見れなくなってるのか、

言い方を変えれば「闘志」なのに・・・・

そうゆう場面を野球の試合では何回も見ている。

こいつか・・・・・・・・多分一番最初に会った為だろう

思いっきり疑ってる、必然だが、、、申し訳ない。。


いろいろな妄想を走らせている横で、田谷はパンにかぶりついている、

そっと隣から差し出す手が、

「一個食べますぅ~」思いっきり笑顔だ、

もしかしてこのパンに毒が入ってたら・・・・・・俺は何てことを、、

「朝食べてきたから、、」

無意識か、とっさに口に出ていた。

信じれるのは自分だけ、まさに今の状況にはピッタリである。

人の行為を素直に受けれない自分、違う受けることは出来る

この5人を除いては、、、、、





気が付かなかった・・・・斜め前には口谷が座っているじゃないか、、

周りが見えてないことに気付かされた。

朝から実にこいつは爽やかだ、課長の中ではキャリアが一番短い。

そうだ、俺はこいつのことが一番わかってない!

解り過ぎてるのがいいのか、解らないのがいいのか・・・・

そのことすら解らなくなってる。。





「おい、口谷、パンあげるわ~」

田谷がパンを差し出してる、

やばい!!!!!とっさに

「やっぱ食べるわ~」

俺が被せた、

「さっきいらないっていったじゃないっすかぁ~」

「何か急に食べたくなってさぁ」

このパンには何かある、

この厄物を除去しなければ・・・

口谷「どうぞ食べてください」親切だ、、

「じゃあ昼からお腹減ったときに食べるよ」

間違っても今は口にできない。

机に押し込んだ、、

でもこのパンが毒パンであってくれれば

この先何もないんだ、、、でも確かめる勇気はない。




次々押し寄せてくる感覚、、、「おーっす」!!3人目が来た、

試練

メールの内容よりも先に、どこからメールが送られてきたんだろう、

頭を駆け巡った、

自分の名前を知ってる・・・しかもアドレスまで・・・そう多くはないはずだ。

僕の客か、それともどこかで名刺を落としたか、、

いや会社の人間か、、、誰だ誰だ、、


ほんの数秒の間でこれだけの空想を描けるなんて・・・

いつもの朝より断然頭の回転が速い!!


メールの送信は予想通り見覚えがなく、心当たりがない、


メールの内容はこうだ、、


「今日この机を並べてる中の一人が、殺人をおこす!!!

 お前の手で防ぐんだ、このことを知っているのはお前と私

 さぁ、よく考えて犯人はお前近くにいる、、、」


意外と冷静だった。信じるべきどうか・・・・・・・・・

こんなのはただのいたずらだと見逃して、もしほんとに殺人が起こったら

責任をどうとればいいのか、、一生後悔して生きていかないといけない、、

どうすればいいんだ、誰が、何時に、どこで、動機は、被害者は、

この机を並べてる、、、中に、


僕の周りには5人の課長の席がある、

昨日までそんな兆候なんてあるはずもなく、

ましてや人を殺そうとする前兆なんて解るはずがない、

僕が考える殺人動機は、計画的衝動的だ、、

ん、ん、少し考えられるようになってきたぞ、

冷静なのか、、いやまだ少し自分の中にゲーム感覚的な感情があるのか、、


もし計画的ならわざわざ会社を選ぶ理由がない、

きっと衝動的に何かが起こるんだろう、ひとつの結論を出した、、、、





 



一通のメール

「パフォーン」

ビルは1階の集中管理でセキュリーティーが張られてる

この音で毎日始まってるような気がする

開けたときに鍵が入ってれば、、、僕が今日も会社一番乗りだ

些細なことかもしれないが何でも一番なのは嬉しい


5階にある会社の玄関までひとりでエレベーターに乗った

いつものように電気をつけ、有線のスイッチをいれる、

眠ってた会社が起きた瞬間だ、、


僕の勤めてる会社は、営業会社で社長一代でここまで

大きくしたらしい、

勤めて僕もはや5年、特にこれといった惨事も賛辞もなく

やってきた、ちょっと上手く表現しすぎたかも・・・・

うん、それなりのポストも与えられ今は部下に恵まれている


部下に囲まれた僕の席があって周りに5人の課長がいる

5人よれば5人の考えがあり、時には衝突し、笑いあい、励ましあう

上手くまとめるのが僕の仕事か、、、、


席に座ってパソコンの電源を入れると次は

僕の仕事のスイッチが入る、


メールをチェックしてさぁ~今日も頑張るぞって、、、、んんっ!?

送られてきてる進捗、設置詳細と紛れて見慣れないメールが・・・・

最近はメールでもスパムやらややこしいのが多い、

その類だろう、、

でも「ひろゆきへ」の宛名が出てると

ややこしいそれではない

誰だろう、メールは一種の小さい包み箱を開けるようで

いつもどんな内容かわからないがわくわくするもんだ、、

さぁ~僕だけの包み箱を開けるぞ

・・・・・。・・・・・。

なんだこのメールは!!!!!