「銭形平次捕物控 雪の精(四)(五)(六)」野村胡堂 | ゆづき24時 2nd

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朗読「銭形平次」

 

「雪の精 、YouTubeちゃんねるにUPいたしましたー。

 

 

雑談 第2回目です。

 

 

「銭形平次捕物控 雪の精」

 
万七にしてやられて、
ガラッ八の八五郎は、驀地に神田へ取って返しました。
「親分どうかしておくんなさい。
あっしはこんな恥を掻かされたことがない」
「馬鹿野郎、また何かドジな真似をしたんだろう。
見てきた通り、真っ直ぐに話してみな」

 

 

てんとうむし

 

 

「雪の精の地理的な話」 です。

 

 

「神田明神」
平次の家は、神田明神下御台所町。
 
「今戸」
金貸しの佐吉夫婦の家。
 
「浅草寺」
「馬道」
「吉原」
事件の日に、この近くにいた駕籠屋が
「馬道」に出て「吉原通い」の客でも拾おうとしていると
「観音様(浅草寺?)まで」という娘が乗ってくる。
 
 
てんとうむし

 

 

「今戸」あたりは

「乗合船を巡る旅」でまわったはず…

 

「【動画】乗合舟を巡る旅」はこちら

 

 

今も「今戸神社」があって

当時は今戸焼という焼き物が有名だったとかなんとか。

 

 

上の図の今戸の下を流れているのが

今は山谷堀公園になっている「山谷堀」

 

ここを通ってお客が吉原へ行くわけですね。

 

 

「吉原(なか)で、花魁が八朔に着る白無垢だよ」

 

というセリフが出てきますが

音で聴いただけだとわかりにくいかもしれませんが、

「なか」、吉原のことですね。

 

よく落語などでも

「なか とか こつ とか」

などというフレーズを聞きますが。

 

「なか」は吉原だというのはわかるけど

「こつ」ってなんだろう?と悩んだことがあります。

「こつ」は千住の岡場所のこと。

千住・小塚原 (こづかっぱら) の略?

 

 

では、

「乗合船」で廻ったあたりの写真から。

 

今戸神社。

 

歌川広重 名所江戸百景

「墨田河橋場の渡かわら竈」

 

歌川広重もこの辺を絵に描いてます。

前面に描かれてるのが今戸焼を焼く窯の煙。

 

 

山谷堀公園。

ここが昔、山谷堀という堀だったわけですね。

 

 

 

駕籠屋の前に現れた娘が言った

「 観音様まで大急ぎで 」

の観音様は

浅草観音―― 浅草寺のことでしょうかね。

 

 

今回参考にした古地図はこちら。

 

「尾張屋版 江戸切絵図 今戸箕輪浅草絵図」 。

 

 

 

てんとうむし

 

 

 

そうそう、いつも出てくると迷う

 

「浅黄」色の表記。

 

「浅葱」と書かれていれば

迷いなく、あの、新選組カラーのような

青…すこし緑、みたいな色にするんですが、

 

「浅黄」色っていう

ちょっと薄い黄色みたいな色もあるんですよ。

 

そういうときの常套手段。

 

「浅黄」と「浅葱」のツートンカラーの手拭。

 

 

 

てんとうむし

 

 

 

次回につづく!猫あたま

 

 

 

てんとうむし

 

 

(五)

【亥刻】よつ

夜10時頃。

江戸時代の時刻の詳しい解説はこちら

江戸時代の時間

 

【新内】 しんない

「新内節」の略。

浄瑠璃のひとつ。豊後節から派生したが、

鶴賀新内の人気が出て新内節と呼ばれるようになった。

花街などの流しとして発展した。

 

【半刻】 はんとき
約一時間。
 
【岡場所】  おかばしょ
幕府公認の「吉原」に対して、私娼地のこと。
 
【けころ】 けころ
浅草下谷辺りにいた、最下層の私娼のこと。
 

【戌刻】 いつつ 

夜八時頃。

 

 

 

 

 
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