「銭形平次捕物控 軍学者の妾(四)(五)」野村胡堂 | ゆづき24時 2nd

ゆづき24時 2nd

ヤプログ終了のためこちらに移転しました。過去記事順次引っ越し中。

朗読「銭形平次」

「軍学者の妾 、YouTubeチャンネルにて公開いたしました。

 

 

「銭形平次捕物控 軍学者の妾」

 
こんな話があつてから半月ばかり經つたある晴れた日の朝、
「サア親分」
八五郎の大變が飛込んで來たのは、此騷ぎの第一幕でした。
「どうした八、相變らずあわてゝゐるぢやないか」
平次は朝の膳を押しやつて、この忠實無比な子分を迎へるのです。

 

 

てんとうむし

 

 

「軍学者の妾」の地理的な話です。

 

今回は、ほとんど春名塾のある

お玉ヶ池 でのお話ですね。

 

 

神田明神 : 平次の住んでいるのは神田明神下御台所町。

 

お玉ヶ池 : 春名秋岳の開く春名塾のある場所。

 

 

お玉ヶ池は、

昔、この辺に「お玉ヶ池」という池があったとされることから

付いた地名。

不忍池よりも大きかったという言い伝えもあるそうですが、

江戸時代?この頃にはすでになかったみたいで、

お玉ヶ池跡には、今も玉池稲荷というのが建っている。

 

先日神田辺りに行ってきたので

玉池稲荷にも行ってみた。

 

 

桜が池という池のそばにあった茶店の看板娘・お玉

二人の男性から好意を寄せられ決めかねて

池に身を投げたことで

池は「お玉ヶ池」と呼ばれるようになり、

お玉の供養に玉池稲荷が建ったという言い伝えみたい。

 

近くには

蘭学者たちが出資して作った

「お玉ヶ池種痘所」というのもあったらしいので、

その跡も見に行く。

 

 

地図を見ながら歩いたけどなかなか見つからなくて

やっとあったー!

 

なんか、道路にね、突然あるんですよ。

「お玉ヶ池種痘所跡」が。

 

こんな感じ。

 

本文にも

 

「平賀源内が塾を開き、

千葉周作が道場を建てたところで、」

 

とありますが

北辰一刀流の開祖・千葉周作の道場

玄武館跡も探しに行く。

 

こんな感じの一角に、

 

こんな碑が建ってた。
 
 
ちなみに、今回参考にした古地図は
 
「日本橋北内神田両国浜町明細絵図」
 
という地図で、
こちらには「お玉ヶ池 玉池稲荷」
あと「千葉周作」の文字も見られるのだけど、
 
前にこの付近が舞台になったお話のときに参考にした
「日本橋北神田浜町絵図」
には、「玉池稲荷」も「千葉周作」の名前も出てない。
 
これのときかな。
 
「日本橋北神田浜町絵図」
 
なんでだろう。
同じ尾張屋版なんだけど。
明細絵図だからかな。
 
よく見ると「嘉永三年(1850)」「安政六年(1859)」
 
その違いかな。
や、でも玉池稲荷は嘉永三年にはあっただろうに。
やっぱり明細絵図だからかな。
 
 
平賀源内はさらに昔の人ですからね、
( 1728(享保13) ~ 1780(安永8)年 )
この地図には出ていませんけれども、
 
ウィキペディアさんなどを見ると
平賀源内の肖像画
わりと、シュッとしてる。
 
私の平賀源内のイメージは
昔、TBSでやってた「翔んでる!平賀源内」
西田敏行さんの平賀源内だったりする。
「水戸黄門」などの時代劇でおなじみの枠だったけど
「翔んでる!平賀源内」は
最後、源内先生の実験で長屋が爆発したりとか、
わりと斬新な時代劇だったおぼえがあります。
 
「エレキテル」の人、というイメージだったけど
「エレキテル」を発明したというよりは、
オランダ製のエレキテル( 静電気発生装置 )
紹介したり、修復したりした人なんですね。
 
 
てんとうむし
 
 
同じ日に行った神田明神
 
と、平次親分と八五郎。とポニーのあかりちゃん。
 
や、なんかもう本文中の
 
「明神下からお玉ヶ池までは、まことに一と走りです。
 
って感じです。
 
 
余談になりますが、
神田明神近くにある「山の上ホテル」
 
川端康成三島由紀夫なども愛用してたという
由緒あるホテル、
 
この山の上ホテルが
建物の老朽化の対策などから、
2024年2月からしばらく休館すると聞きましたので…
 
これも写真を撮ってきました。
 
 
 
 

 

てんとうむし

 

 

 

 

次回につづく!猫あたま

 

 

 

てんとうむし

 

 

 

(四)

【戌刻半】 いつつはん
夜九時頃。
 
 
子刻 ここのつ 

夜中12時頃 。

 

【戌刻】 いつつ 

夜八時頃。

 

 

(五)

【二両】 にりょう

一両= 5~10万円くらいとすると、
今の10万~20万。

 

【三両】 さんりょう

一両= 5~10万円くらいとすると、
今の15万~30万。

 

【安珍清姫】 あんちんきよひめ

紀伊国(和歌山県)、道成寺の伝説。

熊野に参詣に来た僧・安珍は

土地の真砂の庄司の娘・清姫に言い寄られて困り、

「帰りに立ち寄る」約束を破り逃げる。

蛇となって追いかけてきた清姫が

道成寺の鐘に隠れた安珍を鐘ごと焼き殺す。

畜生道に落ちた二人は、道成寺の住職の読経により成仏する。

 

 

 

 

 

 
 できました!
 ↑ スタンプのお求めはこちらからどうぞ
 
 
  過去のyoutube用イラスト、挿絵などの中から40点です。