朗読「銭形平次」
「万両息子」、ただいま準備中です。
雑談 第1回目です。
ガラツ八の八五郎は、
又何やら變つた噂を持つて來た樣子です。
「大抵の人間は、
自分は世間並より變つた人間だと思つて居るよ」
錢形平次は、相變らず、はなつから茶化してかゝります。
予告編、登場人物のご紹介です。
万両息子 登場人物紹介
神田の平次
明神下に住む岡っ引き。
通称・銭形平次。
八五郎
平次の一の子分。
通称・ガラッ八。
お静
平次の女房。
鍵屋源兵衛
江戸の富豪、深川入船町の材木屋、鍵屋の主人。
半次郎
源兵衛の息子。
「万両さん」と呼ばれている。
お紋
源兵衛の妻、半次郎の母。
お小夜
半次郎に心中を持ちかけられた芸者。
お吉
お小夜の妹分と言われた芸者。
半次郎の囲い者。
九八郎
伊与之助
和泉屋平左衛門
お照
お今
お照の叔母。
重三郎
巴屋の息子。
お小夜と良い仲になっていたが、
以前は和泉屋のお照と婚約していた。
猪之松
やくざ者。
為五郎
船頭。
蛤町の久七
蛤町の岡っ引き。
笹野新三郎
南町奉行所筆頭与力。
平次の良い上司であり理解者。
![てんとうむし](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/055.gif)
というわけで
今回もしばらくお付き合いのほど、
宜しくお願い致します!
次回につづく!
(一)
【深川入船町】 ふかがわいりふねちょう
現在の江東区木場二丁目あたり。
【奈良茂】 ならも
江戸時代の材木商。奈良屋茂左衛門。
四代目は日光東照宮修理などで巨万の富を得、
五代目はそれを受け継ぎ豪遊したことなどが有名。
【紀文】 きぶん
紀伊国屋文左衛門のこと。
江戸時代の豪商。
【五尺八寸】 ごしゃくはっすん
一尺=約30センチ、一寸=約3センチ なので
174㎝くらい?
【五百両】 ごひゃくりょう
一両 5万円~10万円とすると、
2千5百万~5千万円くらい?
【新内節】 しんないぶし
浄瑠璃のひとつ。豊後節から派生したが、
鶴賀新内の人気が出て新内節と呼ばれるようになった。
花街などの流しとして発展した。
【元柳橋】 もとやなぎばし
薬研堀の河口にかかっていた橋。
【薬研堀】 やげんぼり
両国橋の西詰にあった、
幕府の米蔵へ出入りする舟のためにあった堀。
【米澤町】 よねざわちょう
両国広小路と薬研堀の間にあった町。
かつてはここに米蔵(矢之倉)があった。
【六道銭】 ろくどうせん
死者を納棺するとき一緒に入れるお金。
六文の穴あき銭。
三途の川の渡し賃だといわれている。
(二)
【八丁堀】 はっちょうぼり八丁堀に官舎があったことから、
「八丁堀の旦那」などと呼ぶ。
【組屋敷】 くみやしき
与力、同心などの組のものに与えられていた屋敷。
【永代橋】 えいたいばし
隅田川にかかる橋。
永久島箱崎町~永代島佐賀町、
深川の渡しがあった場所に掛けられた橋。
江戸時代、隅田川に掛けられた橋五つ、
千住大橋、吾妻橋、両国橋、新大橋、永代橋のうちのひとつ。