朗読「銭形平次」
「金色の処女」再録音、公開致しましたー。
「金色の処女」の地理的なお話。
「金色の処女」についてや、その地理的な話も
過去のブログなどにもあげてはおりますが。
今回描いた地図はこんな感じ。
神田明神 : 銭形平次が住んでいるのは
神田明神下御台所町。
大塚御薬園 : 現在の護国寺のある場所。
峠宗寿軒の預かる幕府の御薬園。
音羽 : 護国寺の門前町。
最近話題の化粧品屋「唐花屋」のある場所。
両国 : 見世物・水茶屋などで栄えた江戸の繁華街。
お静の勤める水茶屋のある場所。
大塚御薬園は実際にあった御薬園です。
ざっと説明しときますと、
寛永15年(1638年)、
二つの御薬園 が開設。
南薬園 (品川または麻布御薬園)と、
北薬園 (高田または大塚御薬園)。
天和元年(1681年)
護国寺建立のため、北薬園は廃止となり、お薬草は南薬園に移設。
貞亨元年(1684年)
白金御殿建設のため、南薬園も廃止となり、
小石川御殿の敷地内 小石川御薬園 として移転。
享保7年(1722年)には、小石川御薬園の一角に、
小石川療養所 が設けられる。
これが、つまり、現在の
国立大学法人東京大学大学院理学系研究科附属植物園、
つまり 小石川植物園。
天和元年(1681年) 護国寺建立のため、
大塚御薬園が廃止になったのは原文の通りですが、
実は、
「唐花屋」があることになってる
護国寺の門前町「音羽」は、
護国寺が出来てから出来た町ですので
ホントはこの頃、「音羽」という地名ではないのでしょうけれども…
護国寺は
家光が、母・桂昌院のために建てたもの、
音羽は
桂昌院の信任の厚かった奥女中「音羽」の名前にちなんだもの。
いや、しかし、「金色の処女」自体は
フィクションですからね。
それを言ったら、
「唐花屋」もホントにはないと思うし、
峠宗寿軒やお小夜も実在しないでしょうよ。
数年前に
この辺を歩いてみた記録は
こちらに↓
![てんとうむし](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/055.gif)
![てんとうむし](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/055.gif)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230101/16/hagi-yuzuki/b0/2d/j/o1920108015224098699.jpg?caw=800)
![てんとうむし](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/055.gif)
![注意](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/111.png)
徳川忠長 のこと。二代将軍徳川秀忠の三男。
つまり、 三代将軍徳川家光の弟 です。
![てんとうむし](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/055.gif)
とういわけで
「金色の処女」は一件落着です。
初期の頃のお話は
お静が危ない目に合う話も結構あって
その辺はご意見のわかれるところかもしれませんが
この頃のお話はホント
大冒険、大活劇、ですね。
ご視聴ありがとうございました!
神道の神事において使われる、神饌を載せるための台。
古代には、高貴な人物に物を献上する際にも使用された。寺院でも同様のものが使われる。
【紅毛人】 こうもうじん
江戸時代に、オランダ人やイギリス人など北ヨーロッパ系民族を総称した言葉。
濃い髪色の多い南ヨーロッパ系(スペイン人・ポルトガル人)の南蛮と対比して使われた。
鎖国以後は、ほとんどの場合オランダ人を意味した。
【二刻】 ふたとき
江戸時代の時間のかぞえ方で、約四時間。一刻は約二時間。
厳密には、昼夜や季節によっても違う。
詳しくはこちら→ 江戸時代の時間
「きんじゅう」とも読む。主君のそば近くに仕える者。
【総髪】 そう はつ
男子の結髪のひとつ。
月代(さかやき)を剃(そ)らず,伸ばした髪の毛全部を頭頂で束ねて結ったもの。
近世、主に儒者・医者や山伏などが結った髪形。そうごう。そうがみ。
【鳥の子】 とりのこ
鳥の子紙(とりのこがみ)とは、和紙の一種。
主に画材や書道の用紙、また襖の上貼りなどに使用するもの。
この場合、おそらく襖のことではないかと。
【小袖】 こそで
日本の伝統的衣装の一つ。現代日本で一般的に用いられている和服の元となった衣類。
袖口の開きが大きく、袖丈一杯まで開いている袖の形状を、大袖(おおそで)と言うのに対し、
「小袖」は袖口の開きが狭いことから付いた名称。
(七)
黒色のはぶたえ。
羽二重は、日本の代表的な高級絹織物の一種。紋付などの礼装用和服地。黒羽。
【霰小紋】 あられこもん
あられのような細かい文様を一面に染め出したもの。
【裃】 かみしも
和服における男子正装の一種。通常は肩衣と袴を共布で作り、小袖の上から着る。
肩衣は背と両乳、袴の腰板の4か所に紋を入れて用いる。
江戸時代には無官の武士の最礼装とされ、身分のある百姓や町人もこれに倣うことが多かったため、
現在でも伝統芸能や祭礼などにおいて用いられることがある。
【小粒】 こつぶ
この場合は、「小粒金」の略。「小粒金」は「一分金」の略称。
「一分金」は、江戸時代の金貨のひとつで、小判一枚(一両)の四分の一。
【小判】 こばん
江戸時代に流通した金貨のひとつ。
純粋もしくはそれに近い金を粉末状にして
膠水(にかわすい/膠が入った水)で溶かした絵具のこと。
【情人(いろ)】 いろ
情人(じょう‐じん)。恋愛関係にある人。情事の相手。愛人。いろ。じょうにん。
【唐櫃】 からびつ
辛櫃,韓櫃とも書く。衣服,経巻などを収納する唐風の覆蓋造りの櫃。
4脚または6脚で、その脚の上部の穴に紐を通してかつぐようにしたもの。
木地、朱塗り、漆塗、蒔絵または螺鈿を施したものなどがある。
徳川 忠長(とくがわ ただなが)。江戸時代前期の大名。
極位極官が従二位大納言で、領地が主に駿河国であったことから、通称・駿河大納言。
江戸幕府第2代将軍徳川秀忠の三男。
【天和元年】 てんながんねん
1681年。天和年間は、1681~1683年。