今回の 朗読「銭形平次」は
「金蔵の行方」です。
まだUP前です。予告編 です。
(2020.11.28にUPしました)
「
もう三十日にもなるが、
まるっきり見当がつかないそうですよ。
お役人方からお小言が出たんで、
三輪の親分仮病を使っているんじゃありませんか」
「そいつは放ってもおけまい。すぐ行ってみようか、八」
では、さっそくですが、
「金蔵の行方」登場人物紹介を。
金蔵の行方 登場人物紹介
神田の平次
明神下に住む岡っ引き。
通称・銭形平次。
八五郎
平次の一の子分。
通称・ガラッ八。
金蔵
市兵衛
お茂
清七
菱屋の一番番頭だったが、
市兵衛と共に遠島になり、亡くなった。
清次郎
お半
清次郎の妹。17、8歳。
利八
伝助
丸屋の手伝いをしている中年男。
要吉
丸屋の小僧。14歳。
お留
丸屋の下女。
お神楽の清吉
三輪の萬七の子分。
三輪の萬七
平次のライバルの岡っ引き。
今回は風邪をひいて寝込んで
名前のみの登場。
今回の 人間関係は
行方不明になった 金蔵 の営む丸屋、
金蔵が依然 勤めていた 菱屋、
それぞれの関係者が 出てくるので
ちょっと ややこしいかもしれませんね。
つまり、
● 菱屋
主人: 市兵衛
娘: お茂
一番番頭 : 清七
番頭 : 金蔵
手代 : 清次郎(清七の息子)
↓ 菱屋、抜荷を扱った疑いで 闕所(欠所)。
↓ 金蔵、菱屋時代の蓄えを元に 丸屋を開業。
● 丸屋
主人: 金蔵
小僧: 要吉
下女: お留
手伝い: 伝助
※ 菱屋の娘だったお茂は
丸屋の金蔵、やくざの利八と良い仲に。
※ 菱屋の手代だった清次郎は
妹のお半と 小間物屋をやっている。
という感じですよ。
今回は、なんとなくですね、
三輪の萬七親分のところの下っ引き、
「お神楽の清吉」 の出てくる話が
やりたくてですね…
“お神楽の” と呼ばれる由来とか、
初登場の回とか、
なんかあったと思うんだけど、
シリーズ 読んだのが 300本ぐらいになってくると
どこにでてきたのか 思い出せない…(^^;
というわけで
“お神楽の清吉” でネット検索したところ出てきた
「金蔵の行方」 にすることにしました。
ちなみに 清吉の名に “お神楽” がつくワケは、
昔 お神楽の一座にいたとかなんとか…
それが フラリとやってきて
萬七親分のところで下っ引きを
やるようになったとかなんとか…
そんなような感じだったと思う。
ところで どうして
今回 三輪の萬七親分は出てこないんだろう?
萬七親分が 風邪で寝込んでしまったため
子分の清吉が
銭形平次に助けを求める、という展開。
あー、もちろん
「どうして…?」という上記の疑問は、
“風邪で…” とか お話上の理由ではなく
胡堂先生が この話を書く上で
って意味で ですね…
いつもより 清吉の出番は多いけれど、
とりたてて、清吉が活躍するというわけではないし。
う~ん、
浅草山の宿、山谷、今戸あたりは
萬七親分の縄張りで
ホントなら 平次は
自由に捜査はできないはずなんだけど、
今回は 茶々を入れられることなく
この付近の事件を 捜査できるように、
ってことかな…
それにしても、
お神楽の清吉、
それから
小間物屋(元菱屋の手代)の 清次郎、
その父親の 清七、
“清” のつく人 多くない?
そうそう、
過去のyoutube用イラスト、挿絵などを使用した
スタンプ40個です。
前回より、少し使い勝手をよくしたつもり…
「これから 帰ります!」 とか
「今 向かってます!」 とか
「承りました!」 など
主に 私が使いやすい(^^;
ホントは、
「今 新宿!」 とか
「電車で帰ります!」
とかも 欲しいんだけど…(^^;
よろしければ、LINE STORE を
ご覧くださいませ。
というわけで
今回も しばらく
お付き合いのほど、
宜しくお願い致します!
次回につづく!
【(一)の語句解説など】
(一)
【浅草山の宿】 あさくさやまのしゅく
現在の台東区花川戸1丁目、2丁目あたり。
待乳山聖天の近く?
奥州街道の宿場町だったらしい。
【新鳥越】 しんとりこえ
現在の台東区浅草7丁目あたりから、
北へ延びる町。
待乳山聖天の北側あたり?
【小僧】 こぞう
商家で使われる年少者のこと。丁稚。
【番頭】【手代】 ばんとう てだい
江戸時代の商家の役職のひとつ。
番頭は、商家で、使用人の内で最高の地位にあるもの。
10歳前後で小僧として住み込んで、→ 手代 → 番頭 となる。
【町役人】 ちょうやくにん
長屋で集団生活をおくる町人たちの中から、
身分的には同じ町人でありながら、
町奉行支配のもとで、町の自治を担った人。
町年寄りの下に、
町名主・月行事・書役・家持・家主などがいる。
「町役人(まちやくにん)」と読んだ場合は、
町奉行所の役人のことを指す。
【抜荷】 ぬけに
密貿易。
当時、外国貿易は長崎会所を通して行われていたが、
密貿易が絶えなかった。
【遠島】 えんとう
江戸時代の刑罰のひとつ。
伊豆七島、隠岐、壱岐などへの島流し。
【大川】 おおかわ
東京都を流れる隅田川の下流部における通称。