中学生時代、サッカー部に所属していた。
とりわけ上手いわけでもなく、下手なわけでもなく、おそらく平均的なレベルだったと思う。
ただ、練習が嫌いだったので、部活の練習も真面目にしたことがなく、いわんや自己練習なぞもしたことがない。
だから、小学校からの期間を合わせると、約9年間ぐらいサッカーをしていたが、リフティングは20回を超えるのがやっとであった。
あれはたしか、高校1年生の頃。
母校の中学校のサッカー部と、練習試合をすることになった。
部活を引退してから、ろくに運動をしていなかったので、ちゃんと体が動くかどうか、多少の心配はあった。
そして、その心配は現実のものとなった。
後輩の前で格好つけようと思ったのが運のツキで、調子に乗って走り回った挙げ句、足がつってしまい、試合に出られたのは、前半の10分ぐらいだけであった。
後半も出られるはずはなく、ほとんどの時間、ベンチでストレッチをしていた。
後輩の前で格好良い姿を見せたかったのに、逆に、格好悪い姿を見せる羽目になった。
その日の帰り道、つった足を気にしながら帰ったのを覚えている。