ある日の出来ごと… | 世直しオヤジの勝手に言わせろ!!

ある日の出来ごと…

コンビニでトイレを借りた。


従業員控え室の手前にトイレがあった。


ドアノブは青。



誰も入っていない。




ドアを開けた。




小さな男の子が〓をしていた。



お互いびっくり!



その小さな男の子はきっと、あわてていたから鍵をしめないでしていたのだろう。


すぐさまドアを閉めて雑誌コ―ナ―で本を読んで時間を潰した。

「あの男の子、きっと恥ずかしいだろうな…」


小学校で〓をするのがとても恥ずかしかった自分を思い出した。



5分位が過ぎたとき、後ろから「トントン」と腰の辺りを優しく触る誰かがいて、すぐに振り返った。


トイレの少年だった。

「あの、さっきはすみませんでした。もう、空きましたので使って下さい」


その少年は少し恥ずかしそうな笑顔で、俺に告げ、その場を立ち去った。

俺は何も言えず笑顔を返すのが精一杯だった。


もし、俺が少年だったら、恥ずかしくてトイレから出たら、すぐにその場を立ち去っただろう。


わざわざ丁寧に空いた事を教えに来てくれた少年。


まだまだ、日本も捨てたもんじゃない。

そんな微笑ましい気分にあの少年はさせてくれた。