2年半ほど前の東大の入学式祝辞。

 

とても話題になった例の上野千鶴子先生の祝辞を読み返しています。

 

 

特に話題になったのは下記の箇所でしょうか。

がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。

この部分についても、たくさん思うことがあるので、また別の記事で触れたいと思います。

 

あらためて全文を読み直してみると、前半でお話されている女子学生の置かれた現状認識、女性学のパイオニアとして闘かってこられた話、がとても胸を打ちます。

 

全文を読み返しながら、気づけば涙が止まらなくなりました。

 

ノーベル平和賞を受賞したマララさんの話が出てきます。

 

 

「どうせ女の子だし」「しょせん女の子だから」と水をかけ、足を引っ張ることを、aspirationのcooling downすなわち意欲の冷却効果と言います。マララさんのお父さんは、「どうやって娘を育てたか」と訊かれて、「娘の翼を折らないようにしてきた」と答えました。そのとおり、多くの娘たちは、子どもなら誰でも持っている翼を折られてきたのです。

子どもなら誰でも持っている翼が私には見えているだろうか?

 

娘の翼を折るようなことをしていないだろうか?

 

あなたには翼がある。

そう真正面から言ってあげられているだろうか?

 

目先のテストの点数なんてどうでもいい。

どうか翼を折らずに飛ぼうとする勇気を捨てないでほしい。

 

そう思います。

 

さあ、今日はサピックスオープンです。

どんな点数でも翼は折れさせません。