家庭での学習について気をつけているポイントとして、学習時間を記録することと、問題を解く際に時間を測る(制限時間を設けて取り組む)の2つがあります。
時間を記録することと、時間を測ることは別の話です。
念のため丁寧に説明しますと、時間を記録するというのは、1日の勉強時間を
8:30-9:30 (60)
11:00-12:15 (75)
16:00-16:30 (30)
20:00-21:00 (60)
のように記録することです。()内は分数。上記の例で言うと、225分。これを手帳に記録していくことが、時間を記録するという話です。
一方で、この2ページを制限時間30分で解いてみよう、よーいスタート!とやってタイマーをセットすることが、時間を測るという話です。
後者の制限時間を設けて、時間を測るということの重要性はいろいろなところで語られているので、実践されている家庭も多い気がします。学習用のタイマーを導入すると良いです。我が家も自分のスマホ機能でやっていた過去がアホらしく思えるぐらい快適になりました笑。
(子どもはガジェットが好きなので、自分の勉強アイテムを持つと勉強への動機も上がりますので値段も安いのでおすすめです)
意外と、前者の時間(分数)を記録することの効果・成果については語られていない気がしていまして(当たり前すぎるからですかね?)。でも地味で面倒なので意外とやっていない人が多いと思うのですよね。
私は、自身の子どものころから中学・高校まで通して実践していた経験から、これは絶大な効果があると信じていて、こまめに分数単位で記録しています。
これはある日の実際の勉強時間の記録です。
9:00-9:50 50
10:30-11:00 30
18:50-18:55 5
19:20-19:40 20
19:50-21:00 70
175
この1日の合計の175のところを〇で囲んで目立つようにします。
ポイントは5分でも机に向かう時間をこまめに記録している点です。
※細かい点ですが、我が家では、塾の時間は入れていません。あくまで自宅での机に向かう時間を記録しています。ご家庭によっては塾の時間も記入しても良いかもしれませんが、塾は受け身の時間なので、積極的に机に向かった時間を記録することに意味があると思っています。
そして、ウィークリーダイアリー形式(見開き2ページで1週間のタイプ)に記入していって、1週間の合計分数も記録します。
そうすると、週単位での最高記録や最低ラインというのが可視化されてきますので、週末にかけて、「このペースで行くと土日で3時間ずつ以上やると過去最高記録更新だね」とかいう声かけが可能になります。
娘も頑張ったことの成果・見える化としてわかりやすい数字(分数)が、過去最高になるのはうれしいので頑張りますし、過去最低ラインを下回るのは何となく嫌なので、維持しようという動機が芽生えます。
毎日の学習時間を確保したり、週単位での時間量を確保する仕掛けとして、地味に重要だと思いますので、勉強に向かう時間が安定しない、とお悩みの皆さんはお試しする価値はあると思います。