社会の都道府県の勉強ですが、どの本も各都道府県の主要物の羅列に近くて、なかなか良い本がないなぁと思っていましたが、ついにこれ、良いな!という本を見つけました。
見つけました、というか、出ました。発売が2020年4月末だったので出たてほやほやです。
合格する地理の授業 47都道府県編という本なのですが、前書きからして、お!良いじゃんと思わせてくれる本です。
地理の学習をする際に心がけてほしいことがあります。
それは「いかに儲けるか?」という視点を持つことです。
「いかに儲けるか?」という視点?
ほー、ええやないの。そういうの嫌いやないで。
(※えせ関西弁で失礼しました)
たしかに、日本全国各地で気候条件や立地条件が違う中で、それぞれが工夫して生きてきたわけで、生きるために稼ぐ・儲けるのに、その土地の人だったらどうしたら良いのか?そんな視点で都道府県を見ていくと良いよ、という話で、ハゲますパパ的にはハゲしく共感しました。
著者は、ジーニアスという塾の代表者で、ラ・サール出身とのこと。語り口調で説明してくれているので、授業を受けている感覚で読んでいけます。この手の本はほとんど北から北海道の順に進む本が多いですが、九州からスタートするのも地味に良いですね。
あと、私が気に入ったポイントはもう1つあって、文中にさらっと、難関中の入試問題を織り交ぜていて、入試問題の論述系にも対応できるようになっていることです。
ただやみくもに都道府県のことを覚えていくのも、これ何目的よ?ってなりやすいので、実際に出た入試問題を意識しながら、勉強できるのは良いですね。
例えばこんな問題です。
・シラス台地の特徴として挙げられる「水はけがよい」とはどういうことか、この台地がどのようにできたかに触れて説明しなさい。(鴎友女子中)
・原爆ドームが世界遺産に登録されたということはどういう意味があると考えられますか(開成中)
都道府県学習と入試問題までをつなぐ参考書としてとても良い出来じゃないかなと思います。
小3が読むには、少し難しいかもしれないのですが、私の使い方としては、今時点では、寝る前の読み聞かせスタイルでしばらくは活用していこうと思います。
地理だけじゃなくて、歴史も出ているようなので、まだうちの娘には早いですが、どこかで活用できればと思います。