当たり前ですが、中学受験の偏差値の変化と大学受験進学実績の変化には6年のタイムラグがあります。2020年の大学進学実績は2014年に中学入学した生徒たちの戦績です。

 

2014年入学組が受験勉強していた時期すなわち2013年の偏差値表を探してきて、最新の偏差値表と比較してみると面白いです。自粛モードで自宅にこもる中、暇なのでそんな分析も簡単にしてみます。

 

我が家は娘なので女子の分析のみします。女子にとっての偏差値上位の学校を下記に並べてみます。大学進学実績の動向について分析するのが目的なので慶應などエスカレータ系は除きます。

 

2013年偏差値→2019年偏差値の変化(SAPIX)

 

まず2/1校から

桜蔭 63 → 62

JG   59 → 61

雙葉 58 → 58

渋渋 57 → 60

フェリス 55 → 56

洗足 52 → 54

吉祥女子 51 → 52

 

2/2校

豊島岡 60 → 60

白百合 55 → 55

広尾(医S)51 → 60

 

2/3校

筑附  61 → 61

お茶女 58 → 58

小石川 56 → 58

 

(あ、渋幕も見てみよう)

渋幕1次 62 → 64 

渋幕2次 62 → 64

 

上記からの考察としては、

 

桜蔭とJGの差は縮まってきている。20年の東大合格者は桜蔭の躍進が見られたが、今後の動向予測ではJGとの差は縮まりそう。(20年の東大合格は桜蔭85名、JG33名

・2ポイント以上の偏差値を上げてきている渋幕、渋渋、洗足、広尾学園、小石川の5校は現在の大学進学実績よりもさらなる上昇が期待できそう。

各校の20年の東大合格数は、渋幕74名、渋渋35名、小石川10名、洗足7名、広尾3名の模様。

 

渋幕はすでに十分目立った実績なので、先回りしてある程度、織り込み済みの偏差値かと思いますが、小石川、洗足、広尾については東大実績の意味ではまだ目立たないわけで、今後の進学実績の伸びから大躍進とも言えそうな実績が可視化される可能性はあり、そのタイミングでさらなる難関化はありそうですね。

 

ハゲパパ的激しく推し(ハゲハゲオシ)の渋渋の東大合格は25→19→35と来ていますので、女子の桜蔭やJGに行っていた層を奪い始めて2/1女子の最難関に躍り出る可能性もあると読んでいます。