今回は猫の色呼び方編です。

 

まず大雑把ですが猫の血統団体はCFAとTICAが世界的に1番メジャーです。

 

どちらもアメリカの団体です。

 

CFAは1906年設立と古くTICAは1979年と後発になります。

 

その為日本の多くの団体はCFAのルール カラーを一般的に踏襲しています。

 

良くTICA系やらCFA系やらの国内団体はたくさんありますが、これはそのCFA TICAに属している日本団体で独自の国内血統書を発行しつつルールは属した団体に合わせて行っておりCFAやTICAの血統書の発行はアメリカで行なっています。

 

私が所属している団体は日本の独自団体ですが基本はCFAルール(スタンダード カラー)です。

 

これは設立時のルールやスタンダードを決める先生がCFAの出身だからだと思います。

 

多くがCFAルールを踏襲していると言いましたが、先生達は当然キャリアもあり詳しいですがある程度お年を召しているので、大概CFA出身者になりますので当然CFAルールを踏襲するのでしょう。

 

本題の呼び方の違う色を説明していきたいと思います。

 

CFAの呼び方を(C) TICAの呼び方を(T)としてみます。

 

①ラベンダー(c) ライラック(T)プラチナ(c)は全て同じ色ですトンキニーズ バーミューズ に限りCFAではプラチナと呼びます。

 

②シャンパン(C) チョコレート(T)

 

①②の色はポイント因子が入ることとダイリュート因子が入らないと出ませんのでかなり薄めの色です。

 

①はブルーを少し暖かくしたような色②はストレートティーのような色です。

 

ただしTICA系ではブリティッシュのチョコレートが公認カラーですが(CFA系ではブリティッシュにポイント因子の混入を認めていないので①②のカラーは非公認です)が濃い焦げ茶をチョコレートと呼んでいます。

 

こちらは②の色とは違いブルーなどの薄い色と交配しても黒などの濃い色が生まれますのでダイリュート因子は持って無いチョコレートです。

 

③カメオ(c)レッドシルバー(T)

 

これはレッドにシルバー因子が入って毛の根本が白くシェードした色です。

 

④キャリコ(c)トーティー&ホワイト

 

黒い部分に縞の無い三毛です

 

ダイリュートキャリコ(c)ブルートーティー&ホワイト 三毛がダイリュートする

 

⑤ブラウンパッチドタビー(c)ブラウントービー

 

黒い部分に縞が入った混色 更にシルバー因子が入るとシルバーパッチドタビー シルバートービー になります。

 

⑥レッド(c)シナモン(T)

 

これはアビシニア ソマリ独特ですがアビシニアのレッドは茶色(レッド)に見えますが、黒系の赤でその他の種類で見られるレッドとは違います。

 

その為パッチドタビーなどは生まれません。

 

⑦トーティーシェル(c)トーティー(T)

 

縞無しまじり色

 

ブルークリーム(c)ブルートーティー(T)

 

ダイリュートすると

 

⑧ナチュラル(C)シール(T)

 

これはトンキニーズやバーミューズ での呼び方ですがこれも②と同じくポイント因子が入らないと出ない色です。

 

どちらも濃い焦げ茶色なのでチョコレートと混同している人が多くいます。

 

ただし先ほども書きましたがブリティッシュのチョコレートなどは本来シールやナチュラルと言うべきなのかもしれません。

 

抜けがなければこんな感じだと思います。

 

ここで問題が

 

先程から書いてありますが私の所属する団体ではCFAの呼び方を基本にしておりますがCFAはブリティッシュの①②を公認していません。

 

なのでブリティッシュでは通常CFAの色を優先するので有れば、ラベンダーになりますが、CFAでは公認されてないのでライラックでしょうか?

 

結局どちらの色も申請があります。

 

これはマンチカンやミヌエットサイベリアン ラガマフィン ヒマラヤンなどポイント因子が入っている子ではおこります。

 

本来は(私の所属するクラブ)としてこの種類での呼び方はこちらです。

 

と確定しなければならないのでしょうが現状はどちらの色も認めている状態です。

 

この辺は徐々に整理整頓が必要なのでしょうが、難しいのがCFA系の方を踏襲してると言っても、世界的に見ればTICA系の人の方が現状多くなっています。

 

そうなるとおそらくライラックの方が一般的でラベンダーってどんな色?になってしまいます。

 

又車のカラーチャートの様に何番が何色で色番が一緒だから同じ色というわけでなく同じ色でも濃淡があり多くの人が呼び方が違う同色を違う色と認識している場合があるというのも混乱の要因になってしまいます。

 

という訳で今回の色の呼び方の違い編でした。

 

他にもあるかもしれないので知ってる方は教えてください。

 

今回はこの辺で。

 

note:パン

 

色の解説もう今回で6回目位になりました。

 

今回はポイントカラーについて書こうと思います。

 

ポイントカラーの遺伝子も前回書いた色を薄めるカラーと同様潜性遺伝(劣勢)遺伝します。

 

なので色のキャリアとして発現しなくてもずーっと残っていく遺伝子です。

 

このポイント遺伝子は先端部 足先や耳先など温度の低い部分だけに色を発色させる遺伝子と言われていますが、実際そこんとこはわたしはわかりません。

 

ペットヒーターでポイントの子を温めたらポイントにならないわけではないので。

 

ポイントの遺伝子は不思議でチョコレートやライラッなどはポイント遺伝子が入らなければ出てきません。

 

又ポイントが入ると色は薄まらずぼかす感じでしょうか?

 

例えばシールポイントのシールとは焦げ茶色ですが、黒が薄くなればブルーです。

 

黒にポイント遺伝子が入るとシールとなる感じでしょうか?

 

色の濃さの順番で言えば

 

黒系

 

シール→ブルー→ライラック(ラベンダー)→チョコレート(シャンパン)

 

※ブリティッシュではソリットの焦げ茶色(シール)をチョコレートと呼んでいますポイントのとは色の濃さの順番が変わってしまいます。

 

赤系

 

レッド→クリーム

 

一般的なポイントカラーを描いてみようと思います。

 

シールポイントこれにダイリュート遺伝子が入るとブルーポイント

 

レッドポイントこれにダイリュート遺伝子が入るとクリームポイント

 

シールポイントxレッドポイントはトーティーシェルポイントとなります

 

又上の色に縞縞遺伝子が入るとしシールリンクスポイントやレッドリンクポイントトーティーリンクスポイントとなります。

 

ポイントの場合はタビーとは呼ばずリンクスポイントいいます。

 

又ポイントカラーのみではandホワイトの遺伝子は持っておりません。

 

ラグドールやヒマラヤンでも背中の白い部分は薄ら色が入っています。

 

ラグドールのバイカラーやミテットはポイント&ホワイトの白の出かたでバイカラーやミテットと呼んでます。

 

又ポイントの仲間になるのですが、ミンクカラーやセピアカラーがあります。

 

全部出るのがベンガルなのでベンガルで説明すると

 

良くスノーベンガル(俗称)ですがこれらはポイント遺伝子が発現したベンガルです。

 

基本ベンガルを作る時にシャム猫が大量に使われました。その為ポイントカラーの遺伝子を持ったブラウンスポットやシルバースポットの子がいる訳です。

 

このポイント遺伝子を持った子同士で交配されると

 

シールリンクスポイントの子が産まれる訳です。

 

トンキニーズの様にボディ全体に色が少し乗っているミンクの子はリンクスとは言わないのでシールミンクスポテッドタビーやシールミンクマーブルタビーなどと呼びます。

 

あまり見たことはないですが更にボディーの色が乗って足先や耳などの先端部の色とボディの色が近くなって耳の縁だけ色後残るような子をシールセピアなどと呼ぶ訳です。

 

※実際ポイントカラーに色がついてる部分には縞が入る種類はベンガル以外にもラグドールやシャムヒマラヤンでもいますがボデ

ィーの部分に縞柄が出るのはベンガルのみです。又ミンクカラーといえばトンキニーズですが、トンキニーズとベンガルのポイン

トキャリアの子を交配してみるとアビシニアンを汚くした様な色が産まれてきてしまいました。

 

もともとポイントカラーの子はポイントカラー同士で交配するのが普通でしたが最近ミヌエットやマンチカンサイベリアンなどは普通にポイントカラーとソリッドやタビーカラーを交配するので見た目何色と表現したら良いかわからない子が多くいます。

 

この辺りの子は子供産んで見ないとわからない場合も多くあります。

 

ちょっと説明が雑になってしまったようですが一旦この辺で色についてまとめたいと思います。

 

①まず色は赤系 黒系しかありません。だい一回で説明した様にその色はx染色体上に乗るためオスは母親ので黒系 赤系が決まります。

父母両方からもらいます。

 

②両親どちらかが白猫の場合何色でも産みます。

 

③遺伝子には顕生(優性)遺伝 潜性(劣勢)遺伝があり

 

顕生遺伝のものは両親どちらかがその色を持っていないと子供には現れない。潜性遺伝のものは隠れてキャリアとして持っているが表には出てこない。

 

両親がキャリア同士で初めてその色が発現する。

 

又その発現した色同士をかけるとその色しか生まない。

 

例として薄い色同士を交配すると薄い色しか生まない。

 

ポイントカラー同士をかけるとポイントカラーしか生まないなど

 

主な顕生遺伝

 

シルバー遺伝子

 

タビー遺伝子

 

andホワイト遺伝子

 

ホワイト遺伝子

 

主な潜性遺伝

 

色を薄める遺伝子(ダイリュート)

 

ポイント遺伝子

 

こんな感じである程度色の間違いは減ると思います。

 

次回は色の呼び方(同一カラーで呼び方)が団体によって違うのでその辺を書いてみようと思います。

 

今回はこの辺で

 

note:パン

 

今回は色を薄める遺伝子について書いてみます。

 

色を薄めるとはレッドをクリームにしたり黒をブルーにしたりする遺伝子です。

 

(ダイリュート遺伝子)

 

これは縞遺伝子やシルバー遺伝子なんかと違い潜性(劣勢)遺伝します。

 

これは読んで時の如く潜って隠れています。

 

両親共にこちらの遺伝子を持つと発現します。

最近遺伝子病の遺伝子検査が広がっていますが、キャリアなら発症しないがアフェクトなら遺伝子病が発症する、だから片親クリアで有れば子供は最悪でもキャリアなので発症しない。

 

これはこの遺伝子病が潜性遺伝するという事です。

 

キャリアでも病気が発生するものは顕性(優勢)遺伝するという事です。

 

黒猫(ダイリュート遺伝子あり)x黒猫(ダイリュート遺伝子無し)ではダイリュート遺伝子を持っている(キャリア)黒猫とダイリュート遺伝子は持っていない黒猫が生まれます。

 

両親共に黒(ダイリュート遺伝子を持っている子同士では)

 

黒(無:ダイリュート遺伝子持っていない)

 

黒(キャリア:ダイリュート遺伝子持っている)

 

ブルー(アフェクト:ダイリュート遺伝子を持っている)

 

の2色生まれます。

 

黒(無:ダイリュート遺伝子を持っていない)xブルー(アフェクト)

 

では

 

黒(キャリア:ダイリュート遺伝子を持っている)

 

のみ生まれます。

 

黒(キャリア)xブルー(アフェクト)では

 

黒猫(キャリア)

 

ブルー(アフェクト)が産まれます

 

ブルー(アフェクト)xブルー(アフェクト)では

 

全ての子供がブルーです。

 

ベース色がレッドになればクリーム

 

ベース色がトーティーシェルになればブールートーティーシェルになります。(ここに&ホワイトの遺伝子が入るとみんな大好きダイリュートキャリコになります)

 

これが良くゆう濃い色同士から薄い色は生まれるけど、薄い色は同士からは濃い色は生まれませんの仕組みです。

 

以上の事から潜性遺伝する遺伝子はずーと隠れて持っていてたまたま両親がキャリアだと発症することのある遺伝子です。

 

又後日ポイントカラーの説明も書こうかと思っておりますが、ポイントの遺伝子も潜性遺伝しますので、ロシアンブルーなどで突然ポイントカラーの子供が産まれてくる事があります。

 

これは昔はロシアンブルーもシャム猫などのポイントカラーの猫との交配によってつくられています。

 

これをブルーの子供のみを選抜交配していきブルーのみスタンダードにしていった訳です。

 

なのでポイントの遺伝子は持っているが色がブルーである子が一部いる訳です。

 

これが永遠に残るのでポイントキャリア同士で交配がなされると突然ポイントカラーのロシアンブルーが生まれてくる訳です。

 

この辺りが猫の色の不思議で楽しい部分だと思います。

 

今回はこの辺で

 

note:パン

 

今回はシルバー遺伝子について書いてみようと思います。

 

シルバーといえばアメリカンショートヘアーのシルバータビーやペルシャのチンチラシルバーなどがあります。

 

こちらの遺伝子も顕性遺伝(優性遺伝)します。

 

なのでアメリカンショートヘアーで言えばシルバータビーxシルバータビーからはブラウンタビーとシルバータビー両方が生まれますがブラウンタビーxブラウンタビーではシルバータビーは生まれません。

 

チンチラの場合も同じ理屈です。

 

チンチラシルバー同士からはチンチラゴールデンもチンチラシルバーも生まれますがチンチラゴールデン同士からはチンチラシルバーは生まれません。

 

シルバーといえば銀色ですがこの遺伝子は毛の根本を白くする遺伝子です。

 

黒にシルバー遺伝子が働くと毛先が黒で根本が白いことにより全体的に銀色に見えるわけです。

 

なので黒にシルバー遺伝子が入るとシルバー 赤にシルバーが働くとカメオ(レッドシルバー)になります。

 

なので黒に縞遺伝子が働くとブラウンタビーそこにシルバー遺伝子が入るとシルバータビー 赤の場合は縞遺伝子が入るとレッドタビー更にシルバー遺伝子が入るとカメオタビーになるわけです。

 

ペルシャのチンチラなどはどうなるのかというとシルバー遺伝子が入ると根本が白くなりますが、毛の一本が根本から毛先にかけグラデーションします。これは縞遺伝子の変形だと考えられます。

 

このグラデーションの色付きの割合で毛先だけが黒いとチンチラシルバー(赤の場合はシェルカメオ)更に色が付くとシェーデッドシルバー(シェーデッドレッド) 更に色が多くなるとブラックスモーク(レッドスモーク)になります。

 

チンチラシルバーやシェーデッドシルバー ブラックスモークはグラデーションしているだけでこれは縞とは違うんじゃないかと思う方も多いかと思います。

 

自分も最初はシルバー遺伝子は毛の根本を白くするだけで縞とは関係ないかと思っていました。

 

実際チンチラ同士をかけるとみんなチンチラかシェーデッドになります。

 

ミヌエットなどを作っている人は分かると思いますがミヌエットはペルシャとマンチカンのMIXでペルシャとマンチカンを交配すればミヌエットの血統書が作れます。なので良くチンチラシルバーxキャリコやチンチラシルバーxブルーなどの掛け合わせをしたりします。

 

前回縞の説明で解説しましたがキャリコやブルーは縞遺伝子を持っていません。

 

そこにチンチラシルバーをかけると産まれてくる子に縞が入った子も生まれます。

 

例として

 

チンチラシルバーxキャリコの場合は

レッド

レッドタビー

カメオ

シェルカメオ

シェーデッドカメオ

レッドスモーク

カメオタビー

ブラック

ブラウンタビー

チンチラシルバー

シェーデッドシルバー

ブラックスモーク

 

 

キャリコ

ブラウンパッチドタビー

シルバーパッチドタビー

シェーデッドトーティーシェル

シェルトーティーシェル

ブラック

チンチラシルバー

シェーデッドシルバー

ブラックスモーク

 

が産まれます。

 

このことからシルバー遺伝子には縞遺伝子も入っていると思われます。

 

今回はこの辺で。

 

note:パン

 

前回は縞の話を書きましたので今回は白について書いてみます。

 

この遺伝子も顕性(優先)遺伝する遺伝子です。

 

前回も顕性遺伝子は両親どちらかにその色や柄などが出ていないと発現しないと説明しましたが、理屈として顕性遺伝子はその遺伝子を持っていれば必ず発現します。

 

逆に発現しない仔は全く持っていないということです。

 

白と書きましたが、白には単色の白と〇〇〇&ホワイトやキャリコなどの白があります。

 

単色の白は最強遺伝子と言われており、どんな色も縞も消してしまう遺伝子です。

 

なので白猫遺伝子の中には色々遺伝子が隠れているので白猫は全ての色 柄を産む可能性があります。

 

逆に白遺伝子を持っている子は必ず白になりますし、両親どちらかが白猫で無ければ白は産みません。

 

※こねこのとき頭の上などにちょこんと色が出る事がありますがこれはこねこの時だけで大人になると消えますが稀に大人になっ

ても消えない子がいます。

 

次に&ホワイトの遺伝子ですがこちらも顕性遺伝子ます。

 

例として

 

レッドタビーXレッドタビーからは子供は

レッドタビー

レッド

 

が産まれます

 

レッドタビー&ホワイトxレッドタビーからは

レッドタビー

レッドタビー&ホワイト

レッド&ホワイト

レッド

 

が生まれます

 

レッドタビー&ホワイトxレッドタビー&ホワイトからレッドタビー

レッドタビー&ホワイト

レッド&ホワイト

レッド

が生まれます

 

この法則でトーティーシェルに&ホワイト遺伝子が入るとキャリコ(トーティーシェル&ホワイト)になります。

 

ちなみに犬では白が多いとホワイト&〇〇〇になりますが猫の場合は白の大小に関わらず〇〇〇&ホワイトとホワイトが後になるのが普通です。

 

※例外として口の周りの白や顎の下 胸にちょこんと出る白は殆どがミスカラーや縞遺伝子の柄の一部であり、&ホワイト遺伝子は持っていませんが、足先などの白は&ホワイトの遺伝子です。

 

又ポイントカラーでラグドールのシールポイントバイカラーやシールポイントミテッドはandホワイトの遺伝子を持っているので4つ足が白くりますが背中の白はポイントカラーの遺伝子の影響で色が抜けているだけなのでヒマラヤンやシャムなどは&ホワイト遺伝子を持ってません。

 

今回はこの辺で。

 

note:パン

 

前回色の説明で猫の色は2色しか無くX染色体上にあるという説明をさせて頂きました。

 

今回はその他の色の要因について書いていきます。

 

色を決める要因ととして外せないのが優性遺伝 劣性遺伝です。

 

3年ほど前から日本遺伝子学会で優性 劣性の用語は遺伝子に優劣が有るかの様に誤解を招くことから顕性 潜性と用語が変わりました。

 

慣れないのであれですが、漢字の意味的にはこちらの方がわかりやすいですね。

 

顕性とは表に現れる遺伝子のことです。

 

例として縞を作る遺伝は顕性遺伝します。

 

これは特にX遺伝子上に乗るものではないので雄雌関係ありません。

 

前回のパターンで説明すると雄の黒猫はX(黒)Yです。

 

これに縞の遺伝子が入るとブラウンタビーになります。

 

雄の茶猫はX(赤)Yで縞が入るとレッドタビーです。

 

ここで若干問題なのが茶猫特に短毛は縞遺伝子を持たなくても薄ら縞が入ります。

 

これはゴーストいい、成長と共にほとんど分からなくなりますが、縞が残る子もいます。

 

なので縞遺伝子が無くてもレッドタビーで申請されている子が多くいます。

 

ではどこで判別するかというと遺伝子を調べるか子供をとってみるしか無いと思います。

 

実際縞遺伝子を持ってる茶猫は目尻に白が入るとか言いますが結構微妙ですね。

 

トーティーシェルX(黒)X(赤)の雌猫に縞が入るとブラウンパッチドタビーになります。

 

最初に縞遺伝子は顕性と説明しましが縞の遺伝子を持っている子は常に縞が出ると言うことです。

 

なので両親どちらかに縞がなければ縞の遺伝子はないので縞の入った子供は産まれません。

 

ブラック雄(縞遺伝子無し)Xレッドタビー雌(縞遺伝子アリ)から生まれる子は

 

レッド雄(縞遺伝子無し)

 

レッドタビー雄(縞遺伝子アリ)

 

トティーシェル雌(縞遺伝子無し)

 

ブラウンパッチドタビー雌(縞遺伝子アリ)

 

ブラウンタビー雄(縞遺伝子アリ)Xレッドタビー雌(縞遺伝子アリ)から生まれる子は

 

レッド雄(縞遺伝子無し)

 

レッドタビー雄(縞遺伝子アリ)

 

トティーシェル雌(縞遺伝子無し)

 

ブラウンパッチドタビー雌(縞遺伝子アリ)

 

ブラック雄(縞遺伝子無し)Xレッド雌(縞遺伝子無し)から生まれる子は

 

レッド雄(縞遺伝子無し)

 

トティーシェル雌(縞遺伝子無し)

 

ブラウンタビー雄(縞遺伝子アリ)Xレッド雌(縞遺伝子無し)から生まれる子は

 

レッド雄(縞遺伝子無し)

 

レッドタビー雄(縞遺伝子アリ)

 

トティーシェル雌(縞遺伝子無し)

 

ブラウンパッチドタビー雌(縞遺伝子アリ)

 

レッドタビー雄(縞遺伝子アリ)xブラック雌(縞遺伝子無し)から生まれる子は

 

ブラック雄(縞遺伝子無し)

 

ブラウンタビー雄(縞遺伝子アリ)

 

トティーシェル雌(縞遺伝子無し)

 

ブラウンパッチドタビー雌(縞遺伝子アリ)

 

レッドタビー雄(縞遺伝子アリ)xブラウンタビー雌(縞遺伝子アリ)から生まれる子は

 

ブラック雄(縞遺伝子無し)

 

ブラウンタビー雄(縞遺伝子アリ)

 

トティーシェル雌(縞遺伝子無し)

 

ブラウンパッチドタビー雌(縞遺伝子アリ)

 

レッド雄(縞遺伝子無し)xブラック雌(縞遺伝子無し)から生まれる子は

 

ブラック雄(縞遺伝子無し)

 

トティーシェル雌(縞遺伝子無し)

 

ブラック雄(縞遺伝子無し)Xトティー雌(縞遺伝子無し)から生まれる子は

 

レッド雄(縞遺伝子無し)

 

ブラック雄(縞遺伝子なし)

 

トティーシェル雌(縞遺伝子無し)

 

ブラック雌(縞遺伝子なし)

 

レッド雄(縞遺伝子無し)Xトティー雌(縞遺伝子無し)から生まれる子は

 

レッド雄(縞遺伝子無し)

 

ブラック雄(縞遺伝子なし)

 

トティーシェル雌(縞遺伝子無し)

 

レッド雌(縞遺伝子なし)

 

ブラック雄(縞遺伝子無し)Xブラウンパッチドタビー雌(縞遺伝子アリ)から生まれる子

 

レッド雄(縞遺伝子なし)

 

ブラック雄(縞遺伝子なし)

 

レッドタビー雄(縞遺伝子アリ)

 

ブラウンタビー雄(縞遺伝子アリ)

 

ブラック雌(縞遺伝子なし)

 

ブラウンタビー(縞遺伝子アリ)

 

トティーシェル雌(縞遺伝子無し)

 

ブラウンパッチドタビー雌(縞遺伝子アリ)

 

ブラウンタビー雄(縞遺伝子アリ)Xブラウンパッチドタビー雌(縞遺伝子アリ)から生ま

れる子は

 

レッド雄(縞遺伝子なし)

 

ブラック雄(縞遺伝子なし)

 

レッドタビー雄(縞遺伝子アリ)

 

ブラウンタビー雄(縞遺伝子アリ)

 

ブラック雌(縞遺伝子なし)

 

ブラウンタビー雌(縞遺伝子アリ)

 

トティーシェル雌(縞遺伝子無し)

 

ブラウンパッチドタビー雌(縞遺伝子アリ)

 

上記の様な感じになります。

 

要約するとタビーが両親どちらかに入って無いと生まれてくる子は全てソリッド ど

ちらかに入っていればタビーもソリッドも生まれてきます。

 

なので色チェックをしている側からすると微妙な子は全てタビーにしておけばソリッドも生まれるし、タビーも生まれてくるので後々この色からこの色は出ないということがなくなります。

 

逆にソリッドの子を作りたければソリッド同士を交配すればタビーは出ないということになります。

 

又黒に縞遺伝子が入るとブラウンタビー

 

茶に縞遺伝子が入るとレッドタビーです。

 

さらに多くの要因が重なり多くの色に変化してゆきます。

 

次回は更に多くの要因の一部を紹介したいと思います。

 

最近SNS上で動物愛護法の事は盛り上がっていますね。

 

今日の気になった記事はヨーロッパで犬猫を販売するペットショップの数は日本より多いという記事です。

 

良く日本の愛護団体の方は犬猫生体を販売しているのは日本くらいで海外(ヨーロッパやアメリカ)ではペットショップでの犬猫販売はなくブリーダーから直接飼うのがほとんどで、日本の生体販売はおかしいというのは聞いていました。

 

もちろん業界にいますから、生体を販売するペットショップがヨーロッパやアメリカに無いというのは間違いとは思っておりましたが、日本より多いとは思っていませんでした。

 

何故動物愛護の方は嘘をついてまでその様な情報を発進しているのか意味がわかりません。

 

それが自己満足なのか動物を思ってなのかはわかりませんが、自分の意見を通す為には嘘も方便ということなのでしょうか?理解できません。

 

※指摘があり一部修正

黒に縞遺伝子が入るとブラウンタビーですがどこかにブラックタビーという色が入っていた様です。

 

ブラックタビーという様な言い方はしませんので修正します。

 

note:パン

 

なかなか猫の色は難しく、この両親からこの色は産まれないなどのケースがあります。

 

猫の血統書申請国内団体は大小含めて200以上あると言われており、厳しくチェックしている団体も有れば申請した色をそのままのせる団体もあり、かなりありえない血統書も存在しているのが現状です。

 

血統書自体勝手に作れるものなので他団体がどうのこうのゆうつもりはありません。

 

本来は犬の血統書団体の様に大きなところが数個で有ればもっとちゃんとなるとは思いますがなかなか難しいのでしょうか。

 

そこで手が空いた時にちょっとずつ色の事を書いていこうと思います。

 

まず基本的に猫の色はブラックとレッドの2色です。

 

ここに縞やらandホワイトやら色を薄める遺伝子などが混じって色が構成されます。

 

こちらは後から説明していきます。

 

まずはこの基本2色を説明します。

 

まずこの2色は1色ずつx染色体上に乗ります。

 

Yには色は乗りません。

 

これはオスメスはを決める染色体です。

 

XYが雄 XXが雌です。これは人間と一緒です。

 

このXに赤か黒どちらかの遺伝子が乗ります。

 

例えば雄のXに黒が乗るとX(黒)Y→ブラック雄①

 

       赤が乗るとX(赤)Y→レッド雄②

 

雌の場合 X(黒)X(黒)→ブラック雌③

 

     X(黒)X(赤)→トーティーシェル(雌)④

 

     X(赤)X(赤)→レッド雌⑤

 

この⑤パターンしかありません。

 

①の子と③の子で交配すると

 

X(黒)Y X(黒)X(黒) しかないので雌雄ブラックです

 

①の子と④の子で交配すると

 

X(黒)Y X(赤)Yなのでレッドとブラックの雄が生まれます。

 

X(黒)X(黒) X(黒)X(赤)で雌はブラックとトーティーシェルの2色産まれます。

 

①の子と⑤の子で交配すると

 

X(赤)Yで雄はレッドのみ産まれます。

 

X(赤)X(黒)で雌はトーティーシェルのみ産まれます。

 

②の子と③の子で交配すると

 

X(黒)Yで雄は全てブラックです。

 

X(黒)X(赤)で雌は全てトーティーシェルになります。

 

②の子と④の子で交配すると

 

X(黒)Y X(赤)Yなのでレッドとブラックの雄が生まれます。

 

X(黒)X(赤) X(赤)X(赤)で雌はトーティーシェルとレッドの2色産まれます。

 

②の子と⑤の子で交配すると

 

X(赤)Y X(赤)X(赤) しかないので雌雄ブラックです

 

以上が基本のパターンになります。

 

続きは次回に書いていこうと思います。

 

この度動物愛護法が変わり、ブリーダーの飼育可能頭数が決められるそうです。

 

実際の飼育環境が良くなるなら良いですね。

 

ここのところは賛否両論ありますので触れませんが、この法律は確実に多くの人にペットを飼う権利を奪うものだと思っております。

 

例えば犬で有れば一人のブリーダーが法律を遵守して15 頭の犬を飼います。

 

繁殖目的ですので今後繁殖予定の予備軍として、2頭は仔犬です。

 

残り13頭のうち最低2頭は雄ですね。

 

雌のうちちゃんと産んでくれるのがせいぜい8頭位でしょうか?

 

一頭あたり年間5頭産んで年間40頭です。

 

餌代 薬代 病院代などで300万位 自営業ですから最低会社維持と交通費などで200万 年収500万だと最低1000万は40頭で販売しなくてはなりません。

 

すると一頭あたり20万以上が業者販売額となります。

 

これをペットショップに卸してペットショップは小さい店で最低家賃含めて200万/月程度の経費が必要です。

 

小さい店でせいぜい月の販売頭数が10頭くらいですので単純に一頭平均40万以上での販売が必要です。

 

平均販売額が40万ですと入ったばかりの子は50万以上少し大きくなってしまった子で30万位という感じでしょうか?

 

これはあくまで大雑把な計算ですが実際完全に法律が施行されたら倍ぐらいになります。

 

そうなるとワンチャンの仔犬は100万 もう一般人は買えませんね。

 

こうなると多くのペットショップは廃業 ペットショップがなくなればブリーダーも大量に廃業 ペットは更に高額にの負のスパイラルですね。

 

note:パン