【エンゲルベルト・フンパーディンク/26】 | 柴井 太朗の洋楽かれいどすこうぷ

【エンゲルベルト・フンパーディンク/26】



さてエンゲルはその88年前後に立て続けに三枚のアルバムをリリースしている。

ラインナップは以下の如くとなる。

〇『リメンバー・アイ・ラヴ・ユー』→今回のジャケ写
〇『キング・オブ・ロマンス』
〇『東京tears 』→前回のジャケ写 

といった具合である。

本当は三枚そろった形でご紹介したかったのであるが、二つ目のアルバムは当時買いのがしてしまい、不本意ながら二枚のご紹介となることお詫び申し上げる。

今回は前者について記していく。

このアルバムはレーベル契約をアメリカRCAに変えての一作目で、プロデュースはジョエル・ダイアモンドがあたり、アレンジはアーティ・バトラーといったボーカリストの王道的な仕上げになっている。

曲目的にはオリジナルとカバーを絶妙な割合で並べ、聴く者の心理をうまく捉えているように思う。

また一曲、アルバート・ハモンドとハル・デヴィッドの書き下ろし『ザ・ラヴ・オブ・ユー』をグロリア・ゲイナーとデュエットするなどの新境地の開拓も注目される部分である。

では次回はまずカバー曲からのご紹介を。

~続く