【エンゲルベルト・フンパーディンク/14】 | 柴井 太朗の洋楽かれいどすこうぷ

【エンゲルベルト・フンパーディンク/14】

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それでは今回からこのテーマで直接的に書いてみたくなった所以のアルバムをご紹介していくこととする。

デビュー当時から所属していたゴードン・ミルズ主宰のレーベル、〈MAM〉を離れた後はしばらくフリーな立場での活動を続けていた。

アメリカに活動拠点を移したことによってビジネスチャンスは大きく拡大しており、いくつかのレーベルから話が持ち込まれていた。

その中から選んだのは〈EPIC〉であった。

この名は一般的にはノーランズ、テリー・デサリオといったアーティストで日本ではなじみ深いレーベル名であるが、当時は創設間もない時期であった。

エンゲルのような大物はかなり意外にも感じたが、展開的には小回りという点で有利であったろうか。

そして81年にリリースとなったわけだが、私は当時貧乏学生であったので(苦笑)、とてもアルバムには手が出ず、数少ないラジオオンエアを楽しみにする他なかった。

というのも、レコーディングスタッフのラインナップが信じられない程豪華であったためである。

なわけで、このアルバムについては複数回に亘ってのご紹介になる故、ご寛容をお願いしたい。

ちなみにこのアルバムは初のCD化になる。

プロデューサーはニック・デカロ、ゲイリー・クラインというツイン体制である。

この二人の名前を見ただけで、もうたまらなくなってしまったのであった。

~続く