【エンゲルベルト・フンパーディンク/11】
さて、アメリカに活動拠点を移すと同時にレコーディングもアメリカで行うことを増やしていったわけだが、満を持してリリースした(76年)シングルが今回ご紹介の『アフター・ザ・ラヴィン(After The Lovin')』である。
アレンジにはアメリカの気鋭、チャーリー・キャレロを起用し当時の流行りのAORテイストに仕上げている。
ボーカルスタイルも少し肩の力を抜いた、リラクシーな味わいとなっている。
しばらくアメリカではヒットが途絶えがちだったが、この曲は幅広く受け入れられイージーリスニングチャートではナンバーワンに、総合チャートでも最高位5位と久々の大ヒットとなったのである。
またカップリングの『レッツ・リメンバー・ザ・グッド・タイムズ』は一転してディスコビートの仕上がりで、こちらを評価する向きも多かった。
~続く