【エンゲルベルト・フンパーディンク/10】 | 柴井 太朗の洋楽かれいどすこうぷ

【エンゲルベルト・フンパーディンク/10】

まだまだご紹介したいヒット曲はあるのだが、一旦キリにして本来書きたかった部分に入っていくことにする。

音楽ファンならずともご承知のことかとは思うが、税金の高いイギリスを嫌って活動拠点を他の国に移すケースは多い。

加えてエンゲルのようなスタークラスであれば、ラスベガスの一流ホテルでステージを張れば収入面で何ら問題はないわけである。

エンゲルもご多分にもれず70年代半ば辺りからレコーディングこそイギリスで行っていたが、ステージ活動はアメリカに重点を移しつつあった。

そして恩師のゴードン・ミルズと少し距離感を置いた活動を行うようになった。

念のためではあるが、ケンカ別れというわけではなく、更なる飛躍を期してのことであった。

加えて所属レーベルのディストリビューションを変更し、戦略面でも万全を期した。

そしてシングルのリリースを行ったのであった。

~続く