【単純ヲタとミュージカル】・Ⅱ。 | 柴井 太朗の洋楽かれいどすこうぷ

【単純ヲタとミュージカル】・Ⅱ。

通常のミュージカル作品の場合は“歌える俳優”が多く配され、歌が本業のアーティストは添えもの的に1~2名が準主役もしくは脇の一番手あたりというのが標準的なキャスティングではないだろうか。

これは言うまでもなく、アーティストの場合は演技力というポイントで不利に見られがちだからである。

しかしながら起用する側もそれは折り込み済みで、むしろコアファンを引き付けてくれればよし、とする側面が多分にあるのではないだろうか。

しかしこの引っ張ってくるコアファンの質が問題である。

ある程度のリサーチはかけているだろうが、単純ヲタまでは読みきれないであろう。

マジメなファンなれば、少なくともある程度作品や他の共演者等に考えは行くだろうが、単純ヲタの場合はそうもいかない。

そのアーティストの部分しか見えていないために、まるで作品の把握などは不可能になってしまう。

たびたびご紹介している【唯我独尊軍団】の単細胞リーダーによる“かぶりもの騒動”はこれのひとつの典型例と言えるわけだ。

この場合は舞台上から女性アーティスト本人があおっていた部分もあるのだが。

一番困るのは、ファンの質を周りに誤解されることなのである。