【イベント回顧⑯】・Ⅴ。 | 柴井 太朗の洋楽かれいどすこうぷ

【イベント回顧⑯】・Ⅴ。

さて、この日は曜日としては金曜日であった。
つまり、週休二日制の企業に勤務している“頭髪の状態で呼ばれる男”“某洋菓子チェーンのマスコット似の酒呑み女”にすれば有給休暇を取得して三連休にするなどわけない話である。

そして後から判ったのだが、仕掛人はこの頃は私と既に袂を分かっていた「支部長」であった。
自宅に泊めてやろうというわけである。

というわけで、私の立場としては〈孤立無縁〉的になってしまったわけだ。

一時間半くらい前になって整列の合図がかかった。

連中は先頭を確保していた。
私はわざと15人分くらいの間隔を開けて列に付いた。

二列縦隊の形なのでまず最前列にはありつけそうである。

空は薄曇りからさらに雲が厚くなり、スコールがいつあってもおかしくないような雰囲気に変わっていった。

おまけにじんわりと汗も出てくる。
とりあえずこういうこともあろうかと、ウチワを持参してきたので早速カバンから取り出してあおぎだした。

次第次第に列は長くなっていき、三桁に乗ったようであった。

私の並んでいる部位は屋根がついているので濡れる心配は無かったのだが。

~続く