【イベント回顧⑩】・Ⅴ。

この事務所はインターネットサイトは割合に早くの開設ではあったが、バージョンアップはあまり行われずのままであった。

永らく重点が置かれていたのはテレフォンサービスであった。

これはファンクラブ会員限定で、電話番号も会員しか知らされていないものだ。

アクセスする際には自分の会員番号を入力する。これによって課金計算が行われ、一ヶ月単位で請求が上がって来る。

アーティストの生声メッセージや、マネジャーの裏話、会員同志のコミュニケーションコーナー等なかなか充実した内容であった。

しかしよりＩＴ化が進行していくと、時代遅れの感はぬぐいようもなかった。

で、この廃止と引き換えにネットコンテンツの刷新が行われたのである。

以前この女性アーティストのファンクラブは単独運営ではなく、事務所全体のファンクラブのパートコンテンツの形だったということは記した。

この刷新にあたっては、二段構えになった点が目新しい部分であった。

即ち、誰でも見られる一般向け部分と、会員限定のエリアを分けたのである。
会員には個々のＩＤとパスワードが付与された。

～続く