【イベント回顧⑥】。 | 柴井 太朗の洋楽かれいどすこうぷ

【イベント回顧⑥】。

さて、この章ではインストアイベントのお話をさせて頂くことにする。

この女性アーティストは取り組みは比較的遅い方であった。

アルバムのインターバルが少し開いてしまい、それまでの〔アルバムリリース→ラジオプロモ→レコ発ツアー〕という流れが作りにくかったために、ラジオプロモに並行して新たなトレンドになりつつあったインストアイベントを組み入れた形での取り組みとなったようである。

時期的には、以前記したR&B的要素を採り入れ過ぎてあまり売り上げの伸びなかったアルバムリリースの時である。

このアルバム自体は女性アーティスト本人にしてみれば、新境地を切り開くような気持ちで取り組んだ、いわば「自信作」とでも呼びたいようなものであったらしい。

そのひとつの表れとして、本人の画像を一切ジャケットに使用しなかった。
先行してリリースされたリードシングルもある鳥をアイコンに使うといったプロローグ的な手法が採られていたのであった。

ファンクラブから通知のDMが届いたのは正式にリリース日が確定して間もなくのことであった。

~続く