【イベント回顧⑤】・Ⅱ。 | 柴井 太朗の洋楽かれいどすこうぷ

【イベント回顧⑤】・Ⅱ。

話は前章よりも逆戻りする。

この女性アーティストの本来の持ち味は本人もたびたび述べているがポップスである。

しかしながらその時々の流行のエッセンスを取り入れないというわけではない。
R&Bのエッセンスを取り入れ過ぎて売れ行きが思わしくなかったというアルバムがあったという話は以前記している通りだ。

当時の時流は〈ユーロビート〉であった。
これにメッセージ色の濃い歌詞を乗せた新曲をリリースした。

で、そこでひらめいたマネジャー氏は、ラジオのオンエアを高めるべく、〈リクエスト会議〉の招集を発案したというわけなのである。

“招集令状”は往復ハガキの形で届いた。今回は一点集中ではなく、地域毎に開催するというものである。

私は迷わず参加の欄に印を付けて返送した。

一週間ほどで案内状が届いた。
関西はもちろん大阪に事務所の支社が置かれているため、そちらでの開催である。

併せて同時期に女性アーティストのラジオレギュラーも復活していた。

当日はマネジャー氏と地域担当スタッフが指南役を務めるらしい。

また、なかなかファン同士がライブ以外で顔を合わせる機会も少ない。

期待を持ってその日を迎えた。

~続く