【イベント回顧③】・Ⅷ。

さてこのライブはタイアップものだということはこの章のはじめに記した通りである。
パックツアーにはライブからファンクラブイベントまでが組み込まれており、大変ありがたい。
しかしパックツアーの場合は出発から帰着まで参加者全員が同一行程でなくてはならないという制約がある。

設定地以外だと、却って高くつくということもある。
また、一人参加だと相部屋になるわけだが費用的には追加料金が発生する。

今回はそのような参加者にも配慮がなされた珍しい形で催行となっていた。

即ち、最寄り市内ホテルに宿泊する者たちの都合を考えて最終の市内行き定期バスの出発時刻までにライブを終えるというユニークなスケジュールだった。

そのため少しコンパクトな中身(時間が少し短め)ではあったが、最新アルバムの楽曲や洋楽カバーも取り混ぜてなかなか充実したライブであった。

バスの時刻までは出待ちする余裕もあり、仲間たちとは翌朝の再会を期してロビーで別れた。

私を含めて十数名の者たちがホテル前のバス停に列を作った。

バスの車窓からの眺めは一面の銀世界であった。

満ち足りた想いでホテルに入り、やがて心地好い眠りに落ちたのであった。

～続く