【とある出待ちの光景】。 | 柴井 太朗の洋楽かれいどすこうぷ

【とある出待ちの光景】。

さて、演劇では稀であると記したが、ミュージシャン系が多く出演する作品では典型的あるいはそれ以上の出待ちパニックと化すこともある。

この女性アーティストが十年程前に出演した作品がそうであった。
海外産の作品で、メインキャストの大半がミュージシャンであった。もちろんオーディションを経てのことである。
こうなると、個々のミュージシャンのファンが一堂に会するような図式となる。
出待ちも当然のように行われるわけだ。
私も幾度となく通っていた。

さて、全国を巡演したこの作品が大阪での楽日を迎えた日のことである。当然コアなファンが終演後に楽屋口に集結、ざっと100名近くは居たであろうか(◎o◎)。
幾度となく通っていると、出てくる順番がほぼ頭に入っているから恐ろしい(笑)。
その中にひとり、ヲタ丸出しのヤツがいた。しかも私とターゲットが同じ(@_@)

なるべく同類に見られないように頑張った。

やがて、女性アーティストが出てきた。するとくだんのヤツはファンレターらしき封筒を差し出すと疾風の如く走り去って行った。
その後我々は女性アーティストと何とも言えないアイコンタクトを交したのであった…。