【広き門・狭き門】。 | 柴井 太朗の洋楽かれいどすこうぷ

【広き門・狭き門】。

一般的にアーティストファンと演劇ファンの大きな違いとして挙げられるのが「出待ち」に関する点だと言われる。
即ち、アーティストファンは当たり前なのに対して演劇ファンは稀なことなのである。

演劇の場合(特に海外産のミュージカル)においては、劇中のキャラに対する部分に関心を持ち、あとは当てられた俳優がどう演ずるかということになる。

これをアーティストが演ずる場合は大抵そのアーティストについての基礎知識などは二の次だとなってしまう。
一方でそのアーティストファンだったならこれは全く逆になるのは自明であろう。
演劇ファンの出待ちは、余程その俳優のフリークでないと有り得ないという訳だ。

以上のことからして、アーティストが演劇に出演する場合はその作品の人気度が入りを左右するということになる。

が、ヲタ住人レベルだとこうは行かない。ライブも演劇も同等の目線で考えてしまいがちだからだ。
そこへエサを吊すと、余計に気持ちは焦ることになる。
座席は先着順でもないから、慌てる必要は何ひとつ無い。

少なくとも広き門であるはずなのに。