【終演後】・Ⅱ。 | 柴井 太朗の洋楽かれいどすこうぷ

【終演後】・Ⅱ。

当初我々のグループは三名であったが、新顔が途中から加わった。
熱心なデビュー当時からのファンであるというこの女性は、あきらめ切れずに様々な掲示板を探しまくって、チケットをギリギリ手に入れたということである。
地下の関係者出入口には、イベンタースタッフ連の出入りは頻繁に見られるものの、女性アーティストやバンドメンバーの姿は見えず。

一方のエントランスでは、並べられていた花輪の片付けが始まった。どうも事務所に持ち帰るようだ。

車の出入りも無く、ひょっとして非常口から、という考えも出たがやはりこういう場合は「動いたら負け」の定説に従い、ひたすら待ちの姿勢を貫いた。

他の出待ち組も我々の様子を見やりつつ、やはり動かない。

結果的にはこれが正解であった。更に十分ばかしすると、慌ただしさが増した。

~続く