時間つぶしのネコ
……というわけで夫が猫を撮影するために立ち止まっている間わたしは時間を持て余し、日記を書いたりその辺に面白いものがないか探したりうろうろしたりしている。
元来わたしは一人旅が性に合っており、ただ待つという無意味な時間の空白が耐えられないのである。
夫があまりに動かないとき、わたしもネコを撮ることがある。
時間潰しのためのネコ写真がたまってきたので下記にまとめる。
……という内容で更新しようとしていたら、夫が
「自分だけずるいやん、マネして撮っとんのに自分のほうがいい写真載せて」
などと言ってきたので、夫婦関係維持のために補足しておくと、下記のネコのほとんどは夫が先に見つけ、夫の構図を参考に撮影したものである。
(トルコ、サフランボルの旧市街のネコ。おとぎの町にはこういう猫がいるのか)
(トルコ語の書かれたベンチがうまく撮れた)
(トルコ、ブルサのモスクの中。タイル撮りたいのにネコが邪魔)
(ヒトの夫を誘惑するんじゃないよッ、この泥棒ネコッ)
(隙間が落ち着くという気持ちはわかる)
(毛色がウズベキスタンの乾いた色になじんでいる)
(白と紫の植物が交互に生えている中、真白の存在感があった)
(トルコ、ボドルム。ライオンの情けない表情がよい)
(ネコ科つながりで、スフィンクス(身体がライオン)。
トルコ、ブルサのカラキョズ博物館に展示されていたもの。
カラキョズはトルコの伝統的な人形劇で、その造形美たるやご覧のとおり。
このスフィンクスは特にかわいい。
ネコよりずっとかわいい)