どれぐらいかかってるかと言うと、寒さで私の歯がガチガチしてくるぐらい。
でも彼だって上着脱いだら半袖なのに、わりと早い時間からこちらのことを察して「いい!いい!」と固持する私を無視し、上半身をくるむようにご自身の上着をかけてくれました。
でもあまりの寒そうな姿に気の毒になって、返したけど。
手が冷たかったのはこのせいかな?
で、“たが”が外れかけた彼が次に言い出したことはと言うと『前から抱き締めたい』でした。
後ろからじゃ満足出来なくなったんだろうね。
そりゃわかるよ。
だって若いもんね。
こんな状況だしね。
(夜の公園ぽいとこ、でも街の中心部にあり、周りはオフィスビルだらけ)
もちろん「だめです」とお伝えして、代わりに私が後ろから抱き締めますと言い(おい!)、こちらに背中を向けてもらった。
でも当然体を密着させることは出来ず、両腕は回すけれど背中にもたれるのはおでこだけ…という何とも中途半端な状態にしか出来なかった。
これじゃ彼も納得出来なかったみたいで、その後もワンコよろしく引き下がってはまたクーンと言う感じでお願いする、と言うことの繰り返しだったので、それにほだされてとうとうOKしてしまったのです。
間髪いれずに立ち上がってくださいと言われ、フラッと立ったとたん(←バカ)むぎゅーっと抱き締められました。
全然そこは何の躊躇いもなく。
びっくりしているこちらを尻目に
『ああ…』
『うぅ…』
『すごい…』
とか語彙力がもうほとんどないような声を漏らす優弥さん。
私はと言うと
あ、、、当たってますよーー!!
私はこの一点が気になって気になってしょうがなかった。
しょうがないよね。
若いんだもんね。
反応しちゃうよね。