やっぱりワンコ | アラフォー奔放記

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お手本にならない生き方

数日後…

夕方から20時までのすき間時間があったので、突然でしたが会えますか?メッセージを送りました。

時間あるのでいいですよ!

スマイルスタンプを添えられてこう返されると、やっぱりワンコ感が否めない。

待ち合わせ場所をちょっとややこしくしたので、私の方が早く着いたら、その直後肩で息を切らせてやってくるワンコさん。走ってきたのね。

ワンコさんってのも失礼ですな。
彼は芸能人に例えると、柳楽優弥に似ているので優弥さんとしよう。


優弥さん、前回会ったときはわずかな時間だからその風貌を観察していなかったのだけれど、今の若いひと特有の顔がとても小さく、手足が長い。
そして体を鍛えているので、いわゆる細マッチョなんです。

そもそも彼とやり取りをするようになったのも、お互いの趣味『体を鍛える・メンテナンスする』ことがきっかけでした。

前回まで体重増量中で、これからまた上半身を大きくするためにトレーニングしていくって言ってたものな。


“上着を脱がせて、その上腕二頭筋を見たい”


そんなこと思いながら隣に並ぶ彼をチラチラ見ておりました。


見ると言えば、会話中まっすぐこちらを見てお話されるんですよね。
なんか…その純粋さが眩しい。
濁りのない目ってこういうのを言うんだろうな。

今までだと男性と長い時間向き合っていると、相手の思惑や感情の揺れ、中にには下心も見え隠れする部分が必ず分かるんですけど、優弥さんはこちらが投げたボールをしっかりと受け止め、ストレートに投げてくれる。しかも受け取りやすいように。

だから、話をしていて気持ちよく、不快や違和感、もう飽きてしまった…てな感じにならない。

“人の話を真剣に聞いて、それに対して真摯に返す”
これをまさに体現している男性。
この年齢でしっかりしているなーとつくづく思う。

その後もシチュエーションを変えて、会う回数が続いていくのですけど、彼と一緒にいて飽きない最大の理由はそこなのかなと思います。


今回は食事とお酒も入って、二時間半あっという間に感じる時間を楽しく過ごしました。


このまま別れるのもちょっと惜しいな…って思ったので、店を出たあと彼の後ろにまわって、肩甲骨の筋肉を見せてもらい、ついでに触りました。

これは前後に筋トレ話を挟みつつ褒めながらやるので、全然いやらしい雰囲気にはならないんですよね。
あくまでも無邪気に触らせてもらう。

鍛えている男性ならそこを褒められるとモチベーションが上がるポイントだし、私は美しい筋肉を観賞できるしとウィンウィンなんです。


さて次の予定に向かおうかなと、別れを告げようとしたら

『途中まで一緒に行ってもいいですか?』

と来ました。


出たよ!私の大好きな男性のセリフ。
『送って行きます』
のようなナイトな義務感より、その人自身の意志が感じられるセリフだと思うから。

“楽しかったから一緒の時間をまだ味わいたい”
と言うことになりますよね。

「もちろん、いいですよ。嬉しいです。」

と返して歩き始めると、最初の待ち合わせの時より、距離感が少しだけ縮まったような気がしました。