若はげ、薄毛の予防には適切な睡眠は欠かせません。
どうして髪の毛と睡眠に関係があるのか。
まず、人の体のシステムから知りましょう。
体には循環、代謝、呼吸、消化、吸収など、無意識のうちに働いている機能を司る神経、自律神経があります。
そしてこの自律神経には二つの種類があります。
①交感神経
②副交感神経
です。
交感神経は「闘争と逃走の神経」などと呼ばれる事もある、体の緊張状態を保つ神経です。
アドレナリンなどを分泌する神経です。その他にももちろん、人の機能の大切なものをコントロールしています。
そして、副交感神経は血圧をさげたり、血管を拡張させたりするなど、リラックスしている状態の人間の機能をコントロールしています。
この二つの自律神経で、発毛に関わるのが副交感神経です。
バランスとして副交感神経優位になると、肌、体内循環、ストレス改善などの効果が得られます。
イメージで分かりますが、日中優位になるのが交感神経。
働いたり、食べたり、動いたりする時に大切です。
そして、自然な状態であれば副交感神経は夜に優位になります。
自然に夜に副交感神経が優位になればいいのですが、そうはいかないのが現代社会です。
夜にも忙しかったり、お酒を飲んだり、ゲームをしたりで、神経が緊張状態を保ってしまい、交感神経が優位の時間がのびます。
また、習慣的にこういった生活を続けると、体がそのサイクルを覚え、交感神経が常に優位の体質を作り出します。
その結果、寝ても発毛のタイミングを失ってしまうという事です。
という事で、睡眠時間をしっかり取るといことが、若はげ、薄毛には重要なのです。
では、どのように睡眠をとると、副交感神経優位の体質を作れるのか。
まず、体は習慣的に行う事に慣れそれに合わせる性質を持っています。
ですから、体が慣れやすいように、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるということが基本になります。
6時間～7時間程度が理想的でしょう。
では、寝る前の行動からいきます。
まず、就寝3時間前からは物を食べないようにしましょう。
消化、吸収は交感神経の仕事です。
それから、寝る前には目に入る光を抑えていきましょう。
パソコン、携帯、ゲームなどは光が目に入り、緊張状態を維持してしまいます。
ベッドに入ったら、まず
鼻から大きく息を吸い、口から長く息を吐きます。
そして、横隔膜を使うように意識して、腹式呼吸を繰り返します。
頭がスーッとリラックスするのがわかります。
そして、寝ている最中は
足を温め、頭は涼しい状態を保ちましょう。
体を末端から温める事で、リラックスし、副交感神経を高めるための睡眠の質をあげることができます。
このようにして、睡眠の質を向上させることができますが、大切なのは繰り返すことです。
習慣的に行うことで、体が慣れてくれます。
また、できる人は日中にジョギング、ヨガなどの軽い運動を取り入れると、睡眠の導入が良くなります。
質の高い睡眠を習慣的にとることで発毛を促し、肌も綺麗になり、体内循環も良くなります。
若はげ、薄毛に悩む人は是非、睡眠から初めて見てはどうでしょうか。