ごきげんいかがですか

水曜日は清水比庵の歌をご一緒に

山里は 夏も涼しとおもひきや あつさも暑し 住めばあはれに  

 

笠岡に疎開した比庵は、さらに笠岡市吉田に疎開した。電気もない離れであった。軽井沢と勘違いしたのか、同じ笠岡で、標高も高くない。涼しいはずがない。そんなところで、よく我慢した。終戦までの短い時であったが。「あはれ」は趣深いではない。「どうしようもなくかなしい」の意だろう。

電気の無い生活は、次のような歌を詠ませた。

ともし火の 下に親しむ 時にして ともし火の無き 室に居りかねつ

その代わり蛍はいたようだ

小山田を 平木の里の 家路には ほたるちらちら 星空に飛ぶ

平木と言うのは、吉田地区のなかの地名で、住んでいたところ。

暑さには、比庵の頃も苦しめられていていた。

今日の日の暑さようやく白壁にはづかに残る夕日かげかも

喘ぎながら、夏を乗り越えていく。

余談だが、比庵は「残暑」を多く詠んでいる。

 

有名どころでは

暑さを詠んでいる歌人が見当たらない。

どういうことだ?

 

※朝日歌壇言いたい放題

和宏選7首目  「アイドリングしたような当直」とは面白い比喩だな。

公彦選1首目  「善玉悪玉」とくれば、コレステロールとすぐわかる。スタチン飲めば解決するぞ。

和宏選1首目 「昭和の父」なんて言われたくないが、何某らの癖はあるもの。

たしかに、ビールのせんを栓抜きでたたく人は多い気がする。しかもだいたい2度。

なんだろう。

他にも、しみついた意味のない癖が、いくつもありそう。

この歌、幸綱選(2首目)でもあった。

 

ではごきげんよう さようなら