それでは、SubJect!~少女と課題と日常と~2/3を公開します。
毎回のごとく、下手ですいません!
それではそれでも!という方、どうぞ!
☆
ここ、東京都外区は東京都に最近できた新しい区域である。都心より郊外近くに位置
する為か都心よりも住みやすく、また自然環境もある為に空気も澄みきっていし、
野鳥や夜になると稀にコウモリも空に飛び交う時もあるそうだ。
・・・・と、一つの建物の前で歩くのを止め、そこの塀に文字が書いてある木の看板見つけ、それを読む。
「・・・・サンパレード 青空?」
藤野 柚はその中型アパートらしき建物の看板の文字を読み終え、建物を見上げる。
先程、外区唯一 新幹線の通る「一ノ瀬屋駅」から西に一〇分くらい歩いた所に存在するアパート。
「カッコいい名前ぇ・・・」
実家を出る前に駅からアパートまでの地図と鍵二個を手渡されたのを駅に着いた時に 思い出し確実な方角と
完璧な読み方で此処へ辿り着いたのだからここで大丈夫・・・な はず。
「と、とりあえず部屋に入ろう。えっと、私の部屋は・・・・105号室・・・」
101、102、103、104と過ぎていくと、青紫色のドアが特徴の「105号室」 の入口を見つけた。
ここのアパートは101号室から205室まであるらしく、他の部屋は他の人が使っているみたいである。
「えっと・・鍵、カギぃ~と。」
ポケットの中から何の飾りも着いていないシンプルな鍵を取り出しドアを開けると・・
「あれ、段ボールがある」
ここに来る三日前に母親と一緒にこっちに行く為に必要な物を段ボールにしまった。
だがしかし、事前に来て両親が段ボールを部屋の中に入れてくれたというのは記憶にも話題にも出なかったし
第一に仕事であったはず。
「誰がしてくれたのかな?」
と、一つの段ボールを持って、いざ片付けでもしようと思った時に一つの紙切れが掃除仕立ての床に
音をたてずに落ちる。
「ん、これ・・は」
―――― 柚へ・・・・・
元気にしているか? 俺は東京に出て毎日、大学の講義やレポートの提出に明け暮れている。
お前が東京に出て来るって母さんが言うから荷物を先に俺のところに送ってもって、お前の部屋の中に
入れておいたぞ。少し雑に置いてしまってすまない。許してくれ。
まぁ、高校は人生の中でも一番楽しい時期かもしれないから、友達と仲良く元気に過ごして、
夏休みや正月にまた会おう。一人暮らしは大変だと思うが・・・お前ならきっと
出来ると信じている。メゲずに頑張れ。
―兄より
「(そうか、お兄ちゃんがやってくれたのか)」
そう思うと少し涙が出てきた。昔から私には優しく、自分には厳しくしていた事を覚えている。
その兄も今は都心の大学に通っておりバイトや母親からの支給で暮らしている。
そんな自分の事でも手一杯なのに・・私の荷物まで運んでくれるなんて。
「・・・うん!よし!」
一つ喝を入れて、段ボールにある荷物を一つずつ外に出し、既に設置されてある
本棚や収納スペースに荷物を入れて行く。この家は学生が主に使う為に一式の生活器具はすべて備え付け
になっているとこの前呼んだパンフレットに書いてあった。このご時世の学生にとっては打って付けのアパートだ。
―――ピンポーン―
「・・・? 誰だろう?」
一旦、持っている荷物を降ろして玄関へと向かう。どうやらピンポンダッシュとかではなさそうだ。
なんだか人の気配を感じる。
「こんにちは! 隣に住む 瀬賀といいます!」
扉を開けると、私よりも頭一つ低い女の子が元気な顔をして立っていた。
ショートカットの髪の毛に頭の上にはカチューシャを付けている。
はたから見れば中学1~2年生くらいに見える。私服な為か、それよりも二つか三つ幼く見える。
「こ、こんにちは。私は藤野柚と言います。これからよろしくお願いします」
「ふぇーーと。高校生・・・ですか?」
「え? は、はい。今年 井月高校に入学しますけど・・・」
「え!! じゃ、私と一緒です! 私も、私も井月高校に今年入学するんです!」