こんばんは!
去年録音した薩摩琵琶弾き語り「仏は常にいませども」を、ようやくYouTubeで公開した。
実はこの演奏、去年録音したもの。
当時の私は、「まだ未熟だから」と思い、公開することができなかった。
もっと稽古してから。
もっと納得できる演奏になってから。
そんなふうに思いながら、一年近く眠らせていた。
でも今は思う。
どれだけ稽古しても、
どれだけ録音しても、
発表しなければ、
作品は存在していないのと同じなのだと。
琵琶が思うように弾けなくなり、
「薩摩琵琶の崩れにのせる言の葉」を始めた頃に
9月の慰霊の会のお話をいただいた。
主催者の方からは、
亡くなられた方が愛した土地を
悪いものから守る祈りも込めてほしい
という相談を受けた。
そのとき真っ先に思い出したのが
「仏は常にいませども」だ。
師匠から習った、大切な一曲。
薩摩琵琶の古典的な節回しと弾法で構成され、
法要にもつかえる内容で、
最後には不動明王も登場する。
崩れの手(弾法)も、美しく織り込まれている。
最近続けていた「言の葉」シリーズは、
この崩れ弾法に、わたしの言葉を重ねたもの。
「仏は常にいませども」を聴いていただくと
分かると思うが、
本来、語りと手(弾法)は、それぞれ独立している。
薩摩琵琶の崩れに歌や語りを重ねることはないのだ。
だから、琵琶の崩れにのせる言の葉ショートは、
私にとって、とても勇気のいる挑戦だった。
以前、自分で「異物」と呼んだのも、そのためだ⏬
https://ameblo.jp/hagal10/entry-12969989244.html
去年公開しなかった録音が、
坐骨神経痛で立ち止まった今になって
次々と私を支えてくれている。
琵琶オラクルになり、
「薩摩琵琶の崩れにのせる言の葉」になり、
そして慰霊の会で演奏する曲目にもなった。
作品は、完成した瞬間ではなく、
必要とされるタイミングで
歩き始めるのかもしれない。
今回の慰霊の会では、「仏は常にいませども」以外にもリクエストを頂いている。
そのなかのひとつが、「あざみの歌」だった。
昨日は、「あざみの歌」のショート動画を公開した。
他の曲も、一曲ずつゆっくり形にしていこうと思う。
身体が止まるまでは、世界民謡の世界を旅していた。
今は、琵琶さまに導かれて、
古典や日本の叙情歌を琵琶で歌う流れになっている。

振り返ると、新しい表現ばかりが
私を支えてくれたわけではなかった。
むしろ、古典というルーツが
ここにきて私を支えてくれている。
受け継いだものがあるから、新しい表現も生まれる。
ありがとう、琵琶さま。
▼薩摩琵琶古典「仏は常にいませども」 ⏬
https://youtu.be/N9rcULOoRLs?si=0V4iHs9Dyb4ePpJN
▼薩摩琵琶で歌う「あざみの歌」ショート⏬
https://youtube.com/shorts/VG5jM2oaI14?si=B8WGuVvqh0IrJRIf
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