コンセプトは「奇を衒わず、波乱は予定調和」

【勝敗予想】3勝6敗

●熊本国府２－６関東第一

九州地区大会で大化けしノリノリだった熊本国府の真価を問うには絶妙な相手。

ソツの無い攻めができ、投手起用も先発坂井or植田と選択肢あり。神村戦、明豊戦ともに四つ相撲を制しており波に乗っているのは確か。

こういうチームは桐蔭学園みたいに初戦で魔法が解け洗礼を浴びるか、札幌大谷みたいに神宮ファイナルまで突っ走り優勝するかのどちらかと見ている。

そのどちらかを測るには試合巧者の関東第一は適任。大阪桐蔭の拙攻ぶりがフラグであると勘ぐった俺は後者と予想。

→8安打2得点で敗戦。一方の関一は11安打6得点。神村や明豊を撃破した戦いぶりがまぐれとは思えないが、相手も試合巧者として有名な高校。上には上がいるという訳だ。

地区大会での勢いを維持するのは難しく、札幌大谷みたいなオチを予想する事自体が賭けに近かったのかもしれない。

●広陵６－７星稜

共に地区レベルは下位。全国大会となると得点力がどうかといったところで、高尾・堀田vs佐宗・道本の投手戦になるのではないか。

広陵が地区大会で沈まなかったのなら、慶應義塾戦で高尾が燃え尽きていなかったという事になるのだから彼の貫禄が勝るものと予想するが、こればかりは両先発投手の調子次第。

星稜の監督力は疑うべき部分あるものの、打線の状態は広陵より良さげなので「ここでステップアップするのでは？」という見方も可。

→ここ２年、広陵は中国勢にしては出来すぎていたのだから、今大会は中途半端に初戦のみ勝利予想とするのではなく思いきって切るべきだった。

監督がハヤシなら間違いなく星稜を買っていたのだが、山下息子をカモだと舐めていた部分が大きい。猛省。

○作新学院２ｘ－１北海

世代屈指の好右腕小川の神宮デビュー。打線も猛打爆発と磨きがかかっている。

常総学院に完勝した地力の高さは北海を上回ると読む。ただ点差は16夏決勝より縮まりそうな予感･･･。

●高知８－９ｘ豊川

好打者ニキータを軸に「投手王国」名電を撃破した豊川打線は脅威も、地区決勝は名電先発の古谷がババ抜きのババだっただけであり、あれを鵜呑みにするのは危険。

一方の高知は盟主明徳相手に、中身が入れ替わったかの如く試合巧者ぶりを発揮しそのまま優勝。打線好調だった阿南光を黙らせる投手力もホンモノと見るべきである。

仮に地区レベルで劣勢になろうとも、経験豊富な辻井らが要所を抑えてくれるのではないか。

→打たれすぎ。点取られすぎ。豊川打線が強力といっても辻井らならもっと抑える事できたはず。

地区レベルの差か、継投のタイミングが誤っていたか。

○関東第一９－５大阪桐蔭

大阪桐蔭は言わずと知れた天下の大横綱であるが、本来神宮で本気を出すようなチームではなく、神宮制覇及び連覇は結果論に過ぎない。

そもそも神宮連覇自体、前代未聞の出来事であるというのに、三連覇なんてしようものなら天地がひっくり返ってしまう。

よって今大会の主軸は「大阪桐蔭がどこで沈むのか」にある。

だからといってぶっ通しで桐蔭敗北予想するというのはただの逆張りキッズでしかないので、俺はしっかりピンポイントで撃ちに行く。

可能性は二つあって、一つは関東第一が神宮初白星を挙げた勢いそのままに突っ走るパターン。もう一つは世代最強右腕と評される作新小川にカモられるパターン。

東京勢が大阪桐蔭に勝つイメージが全く湧かなかったので一旦は後者と予想も、低反発バットというハンデ背負った北海相手にタイブレまで粘られた作新に懸けるというのも得点力不足から厳しそう。

関一が上手いこと消耗させ作新が食らうというシナリオも有り得るが、「広陵に続いて大阪桐蔭もまさかの初戦敗退！」「２年連続Ｖ校、準Ｖ校が共に初戦で消える大波乱だ」の文面が~~なんとなく~~視えたのでここで買ってしまう。

●青森山田２－３星稜

やはり打撃好調な星稜。ホクホクな打線で先手を取り主導権を握りそうではある。

ただ地区レベルで言えば青森山田が上回り、三森世代の時も東邦に勝利しているので入りが下手という訳ではない。

先発投手の調子次第でどうにでもなりそうだが、黄金色に輝く八戸学院光星を二度も撃破した地力はモノホンと見て青森山田を買う。

→青森山田自体、そこまで大味な試合をするチームではないので、思ったより地区レベル差が無かったという事だろうか。

ワンゲームに限れば打撃好調、長打力のある星稜優位だったという訳だ。

●関東第一６－８作新学院

俺のシナリオ通りに金星を挙げてくれた関東第一。ただ脆い守備の隙を突いての撃破なので、作新小川との押し相撲となるとそう簡単に点は取らせてくれないだろう。

ただ低反発バットのハンデ背負った北海に粘られる作新学院もどうかと思うので、勢いに乗る関東第一が決勝戦進出と予想。

→北海投手陣から２点しか取れなかった作新が関一の畠中・坂井を打てるはずがない。全くもって意味がわからない。

と、ヤケになるところだったがなるほど。関一は控えＰ先発起用とかいう舐めプかましたのか。そりゃ打たれるわ。

･･･まさかの神宮大会負け越し。初めてじゃないかな。

ここまで見渡すと、桐蔭と広陵の早期敗退自体は想定できていたから、事の大筋を間違えたという訳ではない。

たたそれがvs国府か関一か、vs星稜か山田か。ここの部分を両方外したのが痛かった。

金星を期待すべきは新参の国府ではなく、試合巧者として名を馳せている関一だというのは検討の余地あったかもしれないが、大会前は「東京勢が大阪桐蔭に勝てるはずがない」というバイアスがかかっていた為、それも難しく。

創成館の前例があるので、国府にも期待を寄せてしまった。関一が桐蔭を撃破してくれたおかげで国府の株が上がったのがせめてもの救い。

広陵vs星稜においては、高尾なら初戦は取れるだろうという甘い考え。

やれ「優勝候補」等と持ち上げる頭お花畑な輩とは違い、早期敗退こそ予想できてはいたが、それでも同地区民としてあるまじき驕り、慢心。

北陸、敦賀気比を撃破した時点で山下チルドレンは既にそう舐められるような監督ではなかった。それに気づけなかったのが敗因。

高知vs豊川、青森山田vs星稜はどう頭を捻っても無理。特に前者は思考回路をあれこれ組み換え工夫しても無理。

関東第一vs作新学院も関一の舐めプとなれば捨て問。

この時点で３敗は必然だったとしか言えない。

神宮大会は試合数が少ないだけに勝つか負けるかは紙一重。順当に終わって欲しい試合で（世間的に言えば）プチ波乱を連発されるとこうなる。

いくら大阪桐蔭の三連覇だけは無い。というメインストーリーが当たっていたとしても、だ。

以下、消化。

○星稜１５－３豊川

共に打線活発な両チーム。星稜は高尾、豊川は辻井を攻略しており、また長打力も十分なので乱打戦も覚悟しなければならない。

地区レベルで豊川優位と言いたいところだが、青森山田がその理屈であっさり沈んだので過信は禁物。

そうなると１試合単位で考察するのが筋。星稜の佐宗、道本が粘れるかは未知数だが、豊川投手陣の粗さ踏まえれば打線の援護はある程度保証されていると見たいので、主導権の握りやすさから星稜を買う。

●作新学院１－３星稜

多忙により更新し忘れ。ごめんなさい。やや湿り気味の打線に不安は残るものの、小川の貫禄と監督力の差から神宮覇者の称号が相応しいのは作新学院と予想。

→山下チルドレンが胴上げ監督になるのは読めない。ただ源ちゃんでも高橋世代で優勝しているし、変に考える必要は無かったのかもしれない。

奥川擁して優勝できなかったハヤシが迷将扱いされる理由を再度認識。取り敢えず星稜おめっとさん。

第54回明治神宮野球大会勝敗予想