ダンス・パーティーの
会場に着いた ✨
サンタンジェロ城の袂
テヴェレ川に浮かぶ川船
聞いた通りの
ロマンチックな場所 ✨
軽快なリズムにのって
私の手を取り
優しくリードしてくれるジョー ✨
やがて スローテンポの
ジャズが流れ出し
身を任せるように 彼の肩に手を廻す
昨日までの - - - 私
宮廷で踊った 何百回ものワルツ
何の感情もない
ただ 音楽に合わせて踊るだけの
無味乾燥なダンス
泣き出してしまいそうなくらい
この場から
逃げ出してしまいたいくらい
深い悲しみに 覆われていた - - -
でも - - - 今夜は - - - 違う ✨
好きなひとと踊るダンスは
特別な時間を与えてくれる ✨
あなたの腕のなかで
蕩けてしまいそう ✨
離れたくないの
このまま ずっと - - - こうしていたい
いつも 夢見ていたもの
窓の側から 眺めていたもの
それが 今 現実となって
眼の前に見える ✨
君と踊るスローダンス ✨
頬を寄せ合って踊る
最初で最後のダンス ✨
こんな時間が訪れるなんて
思いもしなかった
二人に残された 時間は
あと僅か
明日からは
別々の道を歩む二人
今だけは - - -
今夜だけは - - -
俺の - - - 恋人でいてくれ ✨
愛する二人を引き裂く
追っ手が すぐそこまで来ている
父が送り込んだ
追っ手のひとりが 私の手を掴む
アン王女さま
入り口に車を待たせております
今すぐ 城にお戻りを - - -
ジョー あなたは勇敢に戦って
私を守ってくれたわね
彼らには 渡さないと言って
嬉しかったわ
あなたの その気持ち ✨
追っ手から逃げて
泳ぎついた岸辺で
寒さで震える私を
その手で温めてくれた ✨
私たちは 見つめ合い
初めてのキスを交わした ✨
あなたの熱いキス ✨
あなたの息遣い ✨
その 全てが - - - 狂おしいほどに
熱い恋へと駆り立てる
王女である 私と - - -
自由を求めて
恋に憧れる私
私を王女だとは知らない
あなたは - - -
普通の女として接してくれた
それが - - - とても嬉しかったわ ✨
素敵な夜を - - -
ありがとう ✨
あの船上での - - - 数時間は
私にとって
忘れ得ぬ - - -
恋の想い出 ✨
あなたの眼
私を見つめる あなたの眼
その眼で - - - もう一度だけ見つめて
二人で過ごせる
最後の夜 - - - だから - - - ✨
船上のダンス・パーティーで
ロマンチックな
夜を過ごす二人 ✨
追っ手から逃げて
辿り着いた岸辺で
見つめ合い
初めての
キスを交わします ✨
湧き上がる 男女の感情を
素直に表現した
ロマンチックなシーンですね ✨
濡れた髪と肌が
モノクロ画面に映えて
とても 美しい
ラブシーンのご紹介でした ✨
ローマの休日
次回へと - - - 続きます ✨