『拝啓・手紙です』
天野祐吉、辻本洋太朗絵
『月刊たくさんのふしぎ 1988年5月号(第38号)
拝啓・手紙です』
個人的お気に入り度:★★★
子供向けの月刊誌だったものが、
今では「たくさんのふしぎ傑作集」というかたちで
再刊されているもよう。
私が読んだのは元の月刊のころのものだけど、
内容は変わっていないと思う(多分)。
手紙の歴史や、手紙にも色々あるという話、
手紙という通信手段の未来などについて書かれている。
電話やファックスが普及しても、
手紙は文字を使って伝えるところがそれらとは違い、
決してなくなることはないだろう、といったようなことが書いてあるが、
たしかに今のところ電話が手紙を一掃したりしてはいない。
今は文字で伝える別の手段であるEメールも普及していて、
Eメールは電話やファックスよりも手紙の要素を併せ持っているが、
(電話以上に気軽にできる利点もある)
やっぱり手紙は量は減っても消えてなくなることはなく(少なくとも当分は)
これからは目的に応じてさらに使い分けて行くことになるのだろう。
挿絵はロウケツ染めで、結構手が込んでいるなあと思った。
- 天野 祐吉, 辻本 洋太朗
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