『ジス・イズ・アイルランド』
ミロスラム・サセック、松浦弥太郎訳
『ジス・イズ・アイルランド』
個人的お気に入り度:★★★
丁寧なイラストでアイルランドの概要を紹介する、
ガイドブック絵本。
聖パトリックが三位一体説を説くのに使ったので
3つ葉のクローバーがアイルランドのシンボルになったことや、
アイリッシュコーヒーはコーヒーに砂糖と
アイリッシュウィスキーとクリームを入れたものであることなど。
歴史についてもごく概略的なことが1Pにまとめて書いてあり、
アイルランドのことを殆ど知らなかったので、
勉強になった。
(ふつうの日本人には常識で、私が知らないだけなのかもしれないが)
街で会った色々な人、
有名人の生家やお墓などなど、
たくさんのものごとが描かれていて、
かなり内容が充実している。
絵もすてきで、眺めるのが楽しい。
『ジス・イズ・トーキョー』や『ジャパン』があるなら
どんなふうに描かれているかぜひ見てみたいが、
作者はもう亡くなっていて、
この本も日本では今年出版だが原版は1964年ごろ
出版されたようだ。
(そのため描かれた当時と違うことについて
巻末に若干注がついている)
だから同じシリーズで他の国は色々出ているが、
今まで日本のが日本で出ていないということは
調べていないがたぶん日本のことは描いていなくて、
読むことはできないと思う。
残念。
- 著者: ミロスラフ・サセック, 松浦 弥太郎
- タイトル: ジス・イズ・アイルランド