両親の最期は自宅で看取りたい
という御本人とご家族のご希望。
その希望に応えるように、24時間対応してくれる在宅往診のクリニックであったり病院も増えています。
一番大変なのが、入院していたり診断を受けた病院から在宅治療へ導入する時です。
その時、病院側のＤｒやＮＳの説明であったり対応で上手く患者さん側に伝わっていないと、患者さんや家族がとても混乱することになります。
「もうこちらでは診ませんから！こちらのやり方ですから！と言われた・・」
「入院していた病院から、急にそっぽを向かれた気分・・」
などなど、ご家族様からの訴えを良く耳にするんですね。
病院側の立場であったり、事情もわかるんですが‥
在宅往診してくれる診療所や訪問看護の紹介などは当然されているんですけれど、もう少し患者さん側に立って対応してくれても・・と感じる時があります。
患者様やご家族様はとてもナーバスになっていますから、医療者のひと言でとても傷ついてしまう
こともあるんです。
同じことを説明するにしても、伝え方がとても大切なんだと思います。
相手を想いやった伝え方が出来ていれば、患者様側からやり切れない訴えを聴くこともないように思います。
相手の方への「伝え方」、私自身も身が引き締まる思いです。
以前、「言葉は『ギフト・プレゼント』です。」と教わったことがあります。
自分が誰かに話す時に、矢印のベクトルがどちらに向いているか。
自分側の言い訳や保全から出る言葉の時は、
自分に矢印が向いています。
相手の気持ちを考えて、相手が求めていたり、
必要としていたり、喜ぶようなことを伝える言葉の時は、
相手に矢印が向いています。
もちろん、
言葉が『ギフト・プレゼント』
になる時は、相手に矢印が向いている時です。
生きている間に、沢山「言葉のプレゼント」が出来るといいですね。
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