約1年前の記事で「最も波動が高い本」があります。
この中で、「心身の神癒」「ディヴァイン・ヒーリング」という2冊の本を紹介していますが…改めて、手元にこの2冊を揃えることで気づくことがありました。
かつて「眠れる預言者」エドガー・ケイシーは、宇宙の真理を最も的確に表現した文献として「バガバット・ギーター」を挙げ(ケーシー自身はキリスト教徒であったにもかかわらず)た際、「翻訳者はこれこれの翻訳が良い」と翻訳によって伝えているモノ/読者に伝わるモノ=エネルギーが異なることを指摘していました。
「心身の神癒」の翻訳者の仲里誠吉さんは、著者のM・マクドナルド・ベイン氏の著書「解脱の真理」「キリストのヨーガ」「神癒の原理」を「心身の神癒」以前に翻訳しています。一方、「ディヴァイン・ヒーリング」の翻訳者は、キリスト教の「聖書」に関する造詣は深いようですが、マクドナルド・ベイン氏がこの本を世に出すに至った霊的経緯については真に理解し得ていないのではないでしょうか?あくまでも、歴史上の人物である個我のイエス・キリストの御業の一端として、同著を捉えていることは、「ディヴァイン・ヒーリング」の帯にイエス・キリスト本人による「第五の福音書」であると宣伝していることに現れています。
仲里誠吉さんは、「心身の神癒」の“訳者はしがき”に以下のように記されています………
 人の救われるのは神学によるのではなく、真理そのものによって、真理そのものを生きることによって、である。さらばこそイエスは、「真理は汝を自由ならしめん」と仰せられたのであり、「神学は汝を自由ならしめん」とは決して仰せられなかったのである。
 多くの宗教がそうであるが、現代のキリスト教も又人間「我」の小智が造り上げた神学に立てこもっている(従って又他派と対立している)ために、かつての十二使徒時代の、ただひたすらにイエス・キリストの語り給うた言葉/ロゴス(真理)によって人々の心身を現実に癒やした力を失っているのが大部分である。
 そのためイエスは第二次大戦後南アメリカ連邦のヨハネスブルグ在住の著者(故人)をえらんで氏の上に再現し給い、現在のキリスト教会の誤りを指摘しつつ、二千年前に語り給うた真理/ロゴスの真実義を明かし給うたのが本書である。
………
と自ら紹介されています。
また、「心身の神癒」の本文の中でも…
 あなたたちの頑なな信仰のために、あまりにも多くの神我/キリスト力が、自己実現できずに、あなたたちの心の中に閉じ込められてしまっている。
…と書いてあります。(第12章―13)
一方で「ディヴァイン・ヒーリング」では…
 あなたがたの心の中に非常に多くのキリストの力が閉じ込められているいます。あなたがたの硬直した信念のために現れることができないのです。
…と訳されています。
原著では…
There is so much of the Christ Force imprisoned within your minds, unable to express Itself because of your rigid beliefs.
…となっており、最後の“rigid beliefs”を「心身の神癒」では“頑なな信仰”/「ディヴァイン・ヒーリング」では“硬直した信念”と翻訳しているようです。

個人的な体験を述べれば、高校生の頃より大学生の2~3年になるまで精神世界の本を含めて数千冊読んできて、その中で最もエネルギーが高く素晴らしいと感じた本が…マクドナルド・ベイン氏の「心身の神癒」であり「解脱の真理」でした。
「解脱の真理」は幸運にも実家の最も近くにある区の図書館の哲学・宗教コーナーに蔵書してあり、借りて読む機会に恵まれました。「心身の神癒」は、新宿の紀伊國屋書店の精神世界コーナーで手を取り、手にし…その文章を目にした途端に目を通してとても素晴らしいエネルギーが伝わってきたため、5000円と当時学生の自分にとっては高額でしたが即決してその場で購入しました。一時期はベッドの枕の横に常備し、寝る前に「心身の神癒」を読み、エネルギーを頂いてから就寝するというときもありました。しかし、その後自宅が火災に遭ってから、すっかり実物と交流することはありませんでした。しかし、巻頭にある「イエスキリストの念写写真」だけは、以前にスキャンしデータとして保存していたのです。
そして、「最も波動が高い本」という当ブログの記事を書くにあたってインターネットで「心身の神癒」を検索すると、2014~15年に「ディヴァイン・ヒーリング」という仲里誠吉さんではない方の訳された英和対訳本が新たに出版されていることを知り、こちらの方が値段も3000円と安く、こちらのみを購入してみることにしました。
単なる翻訳本ではなく、“英和対訳”なので…原文が載っているため、本の持っているエネルギーのレベルは同じはずだ!という感覚で、先の「最も波動が高い本」という記事には「心身の神癒」と「ディヴァイン・ヒーリング」を併記して載せました。そして、以前のようにエネルギーグッズとして枕元に置くということをしていました。
そして1週間ほど前、いくつかの本と同時に衝動的に「心身の神癒」を手元に置きたいと思いつき、購入し、約十年ぶりに本著を読んでみると、文字の一文字一文字から伝わってくるエネルギー(波動)に感動しました。そして、ベッドの枕の横に置くと頭にエネルギーを感じるとともに、胸/ハートのあたりが温かいものが宿るような体験をしました。そして、改めてこの2冊の本の“違い”に気づいたのです。
「本」とは、“言葉”という糸で編まれたタペストリーです。そして、その言葉は…その本の著者または訳者がどのような“言葉”と触れ合ってきたか?という壮大なその人の意識…その人が構築してきた内なる世界から生み出された産物の結晶が「本」である―――ということも言えます。
「キリスト教」という宗派を超えて、神我=真我が語りかけてくるという体験をしたい人は、M・マクドナルド・ベイン・著/仲里誠吉・訳の「心身の神癒」をオススメします。(同著の副題/サブタイトルは“主、再び語り給う”です。)
※高校生のころ、街頭で無料で配られていた聖書を、「世界で最も読まれている書物」とはいったいどんなモノだろうか?と読んだことがあります。その時の印象は、“エネルギーがだいぶ薄いなぁ”というものです。イエスの言葉を大事にするのはわかりますが、装飾・脚色する部分が大きく、イエス・キリストが本来伝えようとしているエネルギーがだいぶ薄まっていると直感していました。「キリスト教」というフィルタ/レンズを通すと、エネルギーが薄まってしまうということを、この2冊の本は教えてくれました。一方で、キリスト教会の教会ミサに…縁があって何度か行ったことがあります。そのときは、キリスト教会が伝えようとしていることの意義とエネルギーを夢と現場/フィールドとして体験したことも一方であるのですが。キリスト教に限らず、仏教や神道にも言えることですが、宗教のもつ存在意義とその限界の両極を感じさせます。

 

【2023.6.23最新情報追記】
最も波動が高い本「心身の神癒」と2番目に波動が高い本「解脱の真理」が
Web上で無料で全文を読むことができるようになりました。

 

■解脱の真理、心身の神癒
M.マクドナルド・ベイン(著)、
仲里 誠桔(翻訳)の2大著作を無料で公開しています。
https://ameblo.jp/macdonald-bayne/