CREという新型多剤耐性菌・・・
今、かなり深刻な問題があります。
国立病院機構大阪医療センターで院内感染が生じ
このCREが西日本から感染拡大している可能性が高いのです。
このCREはカルバペネム耐性腸内細菌といい
人の腸内に長期間留まるので
発熱などの症状が出た場合には
治療法がほとんどないんです。
この名前の通り、
カルバペネム等のほとんどの抗菌薬が効かなくなってしまいます。
しかも通常の検査でもこの菌を発見することが難しく
ステルス型と言われています。
既に国立病院機構大阪医療センターの院内感染で
3年間で110人が感染し、その内の2人が
敗血症で亡くなりました。
敗血症とは細菌が血液の循環で全身に広がり
臓器に感染を起こさせて起きる重い症状のことです。
CREが膀胱や血液などに達すると
感染症を引き起こす可能性があります。
血流感染が起きてしまうと
最大で患者の50%の人が命を落とすと言われています。
ただ、健康な人では細菌が血液中で増殖することは
ないのですが、抵抗力の弱った人では増殖してしまうんです。
日頃から健康に気をつけることが大切ですし、
外から帰ったらうがい、手洗いをなるべく
習慣化してほしいです。
今回のCREの予防とは
直接の関係はないかもしれませんが
かなりの菌の
影響から身を守ることが
できると思います。<(_ _)>