南部縦貫鉄道 | 裸電球の街燈

裸電球の街燈

はだかでんきゅうのがいとう・裸電球の街灯

凍てつく北の地をちいさなレールバスが走っていた

<南部縦貫鉄道>

南部縦貫鉄道は青森県の野辺地と七戸を結んでいたローカル私鉄で、主な列車はレールバスで運行されていました。

1997年5月5日営業休止(その後2002年8月1日正式廃止)


廃止数ヶ月前の頃1996年初冬頃、東北を探訪し十和田湖あたりを走行中、偶然車のラジオで同鉄道の廃止直前のブームに関する報道を耳にし急遽針路変更!

当日の最終列車(往復乗車)に間に合いました。


 廃止寸前の小さなレールバス、夕暮れ時の車窓から眺めた掘っ建て小屋然とした途中駅の待合室のほとんどにはマウントが設置されていました。

乗車できたのはこの時が最初で最後になってしまっいましたが、その後何度か再訪しました。


廃止後、途中駅のマウントはほとんどが撤去されました。わずかに残っていたものもあっという間に朽ち果ててしまったようです。

会社自体が別事業で継続しイベント向けに車両が保存されているおかげもあって、始発駅兼本社だった七戸駅(跡)のマウントはいまなお現役を保っています。


乗車の際は上下とも最終列車なので途中下車が出来ず、マウントは車窓からの鑑賞のみになってしまいました。

また、当時まだパソコンもデジカメも持っていなかったため、残念ながら写真も残っていません。



七戸駅・駅舎兼本社

会社自体は現在も南部縦貫(株)として存続



七戸駅構内。

レールは赤さびている事を除けば、線路は除草などの手入れをされており、今にも列車がやってきそうです。
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花で飾られた駅構内も現役時とあまり変わりません。
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数日後にイベントを控えていたため、構内には久々に保線作業の槌音が響いていました。
「駅舎」に貼ってあったポスターによると、復活運転にあたり、メーカーからバッテリーが寄贈されたそうです。

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一見、打ち棄てられたかに見える腕木式信号機ですが、主要部にカバーがかけられており、展示などへの利用が決まっていたのかもしれません。
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車庫入り口のマウント。

以前、中を見せてもらった事がありますが内部の照明にも多数のマウントが用いられていました。
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駅舎(社屋)のマウント。

このマウントはストビュー撮影の2014年5月現在、現役のようです

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