火曜ドラマ『対岸の家事』も、ついに第6話。今回は一見地味ながらも、実はとても深いテーマが描かれていました。それは「時代によるロールモデルの変化」についてです。

かつて、日本では「良妻賢母」という言葉に象徴されるように、男性は外で働き、女性は家庭を守るのが理想とされた時代がありました。つまり、その時代におけるロールモデルはまさに“良妻賢母”。でも、時代は流れ、女性も社会に進出するようになりました。
ドラマの中では、そんな流れを象徴するかのように、昭和から平成、そして令和へと、女性の理想像が大きく移り変わっていく様子が描かれていました。

礼子の元上司である陽子は、まさに平成の働く女性の象徴のような存在。家庭や子育てよりも、仕事に人生を捧げた女性。その姿は、当時「かっこいい女性」としてもてはやされました。でも、今の価値観では、どこか「古いロールモデル」として切り捨てられていく――そんな時代の変化が、今回は静かに、でもしっかりと描かれていたと思います。

今、理想とされるロールモデルだって、10年後にはもう古くなっているかもしれません。だからこそ大事なのは、時代が求める形ではなく、「自分がどうありたいか」。それぞれが、自分の理想とするロールモデルを見つけて歩いていくことが、本当の意味での“幸せな生き方”なのではないかと感じさせてくれました。

礼子の家で行われたホームビュッフェのシーンも印象的でした。ビュッフェの皿に、自分で選んで料理を載せていくように、自分の人生も「自分で選ぶ」ことが大切。誰かに「これが理想よ」と言われて、無理やり載せられるものじゃない――というメッセージが、静かに心に沁みました。

また、今回は地味ながらも、しっかり伏線が張られていましたね。
・田中美佐子さん演じる坂上さんの“ちょっとした物忘れ”に、認知症の兆し…?
・礼子の夫が鹿児島転勤に?
・ディーンフジオカさん演じる中谷の奥さんが、パーティーで知らない男性と親しげに写っている写真が送られてくる…?

と、最後の数分で一気に畳みかけてきた展開は見事でした。次回が気になって仕方がありません。
ドラマって、こういう“ちょっとドキドキ”を残してくれると、本当に来週が待ち遠しくなりますよね。次回も楽しみにしたいと思います。