今日は少しファッションの御話をします。
近頃ちらほら見かける文句に「セーラー服は戦闘服」というやつがあります
確かにそうかと思いますが、それを謳っている人たちと僕との間では違いがあるような気がしました。
現在の日本では、セーラー服は女子中高生・少女のアイコンとなっています。
日本のポップカルチャーとともに、そのセーラー服に対するイメージは世界に広まりつつあります
セーラー服は少女のものなのでしょうか
セーラー服好きなロリコン的趣味の男性は、セーラー服は清楚だから好きなんだそうです
本当にセーラー服は清楚でしょうか、
少し考えてみました。
セーラーというのは英語の「sailor」水兵を意味します。
水兵は少女ではありません、屈強な軍人です。
セーラー服はイギリス海軍が制服として採用したことから広まってゆきました
大きく開いた襟ぐりは船から海に落ちたときに服を脱ぎやすいように
大きな後ろ襟は、立てて使うことで、風が強いときでも上官の指示が聞き取りやすくなるように
機能的に作られた軍服です。
以前、ミリタリー好きの方と軍服の話をしたときに、セーラー服着ましょうよと言ったら「俺は男ですよ!」と叱られましたが
セーラー服はもともと男性が着るものでした。
女装をしろと言いたかったのではなく、海軍コスプレをしようと言いたかったのです私は。
そんな認識のずれに、なんとも言えない気持ちになる日々です。
セーラー服は軍服の次に、子供服のデザインとして流行しました。
正直、私は、現在の日本の女子制服としてのセーラー服よりも
昔のイギリスの子供服としてのセーラー服のほうが好きです。
子供服としてのセーラー服は、プライマリースクールで制服となり、
セーラーのトップスに、男の子はハーフパンツ、女の子はスカートというコーディネートで男女問わずセーラー服を着用しました。
ところがどっこい、今では本当に、男子がセーラー服を着るのはケッタイなこととなってしまったようですね。
しかしながら、ドナルド・ダックは今でもセーラー服を着ています。
彼は船乗りですからね。
一般の皆さんの認識が、本来のセーラー服に向くかどうかは解りませんし
セーラー服は軍服なんだから女の子が着るな!なんて言いませんし
少女趣味のセーラー服を否定しようとは思いません
しかし、洋服を作る立場の人間としては、
セーラー服の根源が軍服であること
それが子供服として人気になり学生服となったこと
その頃は男女問わず着用していたこと
それらを知っておくと、デザインの引き出しが増えるのではないでしょうか。
私は、半ズボンのセーラースタイルが好きなので、少女のためのセーラーではなく、少年のようなセーラーを作っていくつもりです。
さて、余談になりますが、セーラー服と学ランは軍服由来なので学生に着せるのは帝国主義の~軍国主義の~などという理屈を唱える一派もありますが
ブレザーだって軍服なんですよ。
最近流行りのナポレオンデザインも、昔のヨーロッパの軍服からきていますし
トレンチコートやピーコート、ダッフルコートも軍服が元になっています。
戦争も軍人も好きではないけれど、私が軍服に引かれるのは
いつのまにか街中に溢れているミリタリーのデザインを日々脳裏に焼き付けてきたからでしょうかね、
では、御機嫌よう。
