IPv6 Summit in TOKYO 2014に行ってきました。
サイト:http://www.jp.ipv6forum.com/
ツイートまとめ:https://yukar.in/note/ckFPwM
気になった内容は以下の3つです。
1. ISPのIPv6導入は進んでいる
2. サーバのIPv6導入は進んでいない
3. mopera Uの注意書きが気になる
1のISPのIPv6導入は進んでいるは、私の自宅にもIPv6がアサインされていますし(auひかり)、業務で運用しているネットワークも全てデュアルスタックになっていますので、ネットワーク網のIPv6対応は進んでいると思います。今回のお話では、FTTHの対応は進んでいるので、今後は利用率の高いスマートフォンのデータ通信網をIPv6対応にしていくとのこと。
2のサーバのIPv6導入は進んでいないは、業務ではサーバのデュアルスタック化を進めていますが、国内の主要なWebサーバはIPv6対応していないとのこと。ここについてはいろいろと考えてみたのですが、すでにIPv4で安定稼働しているサーバにIPv6を導入することにメリットがないように思います。
IPv6を導入することで(デュアルスタック)、
・トラブルシュートが複雑になる
- 例えば、システムログにリンクローカルのアドレスが表示されたりして確認に時間がかかるなど
・サーバ上で稼働しているプログラムをIPv6仕様に変更する必要があるかもしれない
・IPv6を利用するにもコストがかかる
- https://www.nic.ad.jp/ja/ip/member/fee-table-2012.html
など、考慮する点がいくつかあるので、必ずIPv6を利用しなければいけない理由がない限り、既存のIPv4サーバはIPv6を利用しないのではないのかと思います。
3のmopera Uの注意書きが気になるは、mopera Uのサイトに以下の注意書きがあります。
"IPv6通信でWebサイト等へアクセスした場合、IPv4通信に比べてデータ通信料がかかります。"
https://www.mopera.net/service/option/internet/ipv6/index.html
上記については課金方法がわからないのですが、IPv4とIPv6の差分はヘッダーくらいなので、ヘッダーも課金対象ということなのでしょうか。ただ、この書き方だとIPv6を使うと損をすると書いているようなものなので、誰もIPv6を使わないんじゃないかなと思いました。
久しぶりにIPv6のお話を聞きましたが、既存のIPv4サーバにどのようにしてIPv6を利用させるかを考える必要があるのかと思いました。